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少しの知識でフランス料理のメニューはスラスラ読める!
一般的なフルコース
フルコースにもいろいろな種類がありますが、一般的なものはまず前菜である「オードブル」から始まります。そして「スープ」、お魚料理の「ポワソン」、お口直しの「ソルベ」、お肉料理の「ヴィアンド」と続きます。最後はデザートの「デセール」、コーヒーと小菓子の「カフェ・プティフール」です。
さらに格式高いコースになると、オードブルの前に突き出しの「アミューズ」があったり、ヴィアンドのあとにサラダやチーズなどが入ることもあります。
どうしてメニュー名が長いの?
フランス料理では、その料理に使っている主な材料や調理法、ソースや付け合わせなどをメニュー名として書くことが多く、どうしても名前が長くなりがちなのだとか。
例えば「フォアグラのテリーヌ トリュフとブッフサレ リ・ド・ヴォとレンズ豆のガトー仕立て」。このメニューの主役は、フォアグラをテリーヌとして調理したもの。それにトリュフや牛肉(ブフ)、レンズ豆が付け合わせになって、ケーキ(ガトー)のように組み立てられたメニュー、ということになります。
基本のフランス料理の調理法名
焼く
フランス語での“焼く”という表現はとても多くみられます。ここでは、4種類の“焼く”を比較しながら見ていきましょう。
よく耳にする「グリエ」は、焼き網やオーブンなどで焼いたお料理のことです。お肉料理によく使われますね。「ソテー」は、焼くというよりは、炒めるという意味合いが強いようです。ソテーにはもともと“ジャンプ”という意味があり、食材がフライパンの上で飛び跳ねている様子からこの名前が付けられました。
「ポワレ」は、少量のお出汁で蒸し焼きにすることを指します。そして「ロティ」はオーブンを使ってローストしたお料理に使われます。“焼く”だけでもこれだけいろいろな表現があることに驚きですよね。
蒸す・煮込む・揚げる
「ブレゼ」とは、日本語で言うところの蒸し煮のこと。ひとつのお鍋の中で、同時に“蒸す”と“煮る”を進行させ、蒸しながら煮るというイメージに近い調理法です。「ヴァプール」は、もともと蒸気という意味。その名の通り、蒸気で加熱するお料理に使われます。
「コンフィ」とは、漬けこんだという意味です。ジャムのことをコンフィチュールと呼ぶことからも、親しみを覚えている方が多いかもしれませんね。技法は「コンポート」に似ていますが、コンフィの方が糖度が高く、保存用に向いた調理法と言えるでしょう。
「フリット」と呼ばれるのは、揚げ物のこと。ちなみに、「フリット」だけで「フライドポテト」という意味にもなりますよ。
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