ライター : ☆ゴン

「チヌ」の特徴と適した料理

チヌの特徴と産地、旬は?

チヌとは、スズキ目タイ科に属するクロダイという魚のことです。漢字で黒鯛と書き、黒っぽい銀色の体色からその名があります。近畿から西の地方では、チヌと呼ぶのが一般的。1年を通して漁獲され流通しますが、とくに釣りの対象魚として有名です。

北海道南部から日本列島各地の沿岸部に分布し、河口付近の汽水域や河川にも生息。成魚の体長は30~40cmほどで、春から初夏にかけての産卵期以外は、季節による味の変化はないとされます。

チヌに適した調理法と料理

チヌを刺身にすると、見た目と味わいともに真鯛とそん色ありません。ただし真鯛よりも身がやわらかく、傷みやすいのが難点。また獲れた海域や個体によっては、磯くさいことがあります。そんな場合は、薄切りを氷水で締める「洗い」にすると、食べやすいです。

また、ハーブやスパイスを効かせてマリネしたり、カルパッチョにしたりするのもおすすめ。イタリアンやフレンチでも使われる魚で、ソテーやポワレにも適しています。もちろん、磯くさくないチヌは、塩焼きや煮付けにするとおいしいですよ。

チヌを生で楽しむ料理レシピ3選

1. チヌと香味野菜のカルパッチョ

玉ねぎ薄切りとにんじんのけんを芯に、トマトとチヌ刺身の薄切りで巻いていく、手のこんだ作り方のカルパッチョ風です。ドレッシングはお好みのもので良いですが、レシピで紹介しているものでもOK。よく混ぜていただきます。

2. チヌのサラダちらし寿司

チヌの刺身に磯くささを感じないなら、ちらし寿司を作ってみましょう。みじん切りのたくあんとごまを混ぜた酢飯に、レタスやみょうが、そら豆などをトッピングするサラダ風。おいしさは文句なしです。

3. チヌ湯引きのサルサヴェルデ

サルサヴェルデとは、イタリアンパセリを使うグリーンソースのことです。レシピではペースト状にせず、葉付きのかぶやアスパラガス、チコリとともに細かく刻むだけ。チヌの湯引きによく合います。

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