ライター : ako0811

そもそも「ヴィシソワーズ」って?

Photo by ako0811

フランス料理にはかかせない冷製スープ「ヴィシソワーズ」とは、アメリカ生まれのポタージュスープなんです。 裏ごししたじゃがいもと炒め玉ねぎの甘味がほのかに感じられるクリーミーなスープは、喉越しがいい夏の定番メニュー。じゃがいもが入ることでとろみがつき、パンと一緒に食べても相性抜群、昔から庶民の味としても食卓に並べられていたようです。

名前の由来

ヴィシソワーズの語源となったヴィシー(Vichy)は、フランスの地名のひとつ。フランス生まれのスープと思われがちですが、考案者はルイ・ディアというアメリカ生まれのフランス人で、子供の頃に飲んでいた冷たい牛乳と混ぜたポタージュをヒントに誕生させたレシピだそう。 ルイ・ディアは、そのスープに、故郷の思いをのせヴィシー(Vichy)の地名を取り「ヴィシソワーズ」と名付けたそうです。

ヴィシソワーズの作り方

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コンソメで煮てやわらかくしたじゃがいもをペーストにし、牛乳と生クリームでのばしたスープは、ほのかに甘くクリーミーな味わい。じゃがいものとろみが滑らかで、冷たくしていただくとスッと口の中で溶けるような食感です。キンキンに冷やしてご堪能ください♪

材料(6人分)

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作り方

1.野菜を切る

カットして水に浸したじゃがいもとスライスした玉ねぎ

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玉ねぎは薄くスライスします。じゃがいもも皮を剥いたら火が早く通るよう薄めのスライスにして水にさらします。3分程度さらしたらザルにあけ水気を切っておきましょう。

2.1を炒める

フライパンで玉ねぎを炒めている様子

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鍋にバターを溶かし、スライスした玉ねぎをしんなりするまでじっくり、焦がさないように弱火で炒めます。 ※真っ白なきれいなスープにするためには、焦げは禁物です。
フライパンでじゃがいもと玉ねぎを炒め水を加えている様子

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じゃがいもを加え、ざっくり炒め全体に油をまわします。じゃがいもの表面がうっすら透明になり火が通ってきたら水、コンソメ、ローリエを加えます。

3.2を煮る

フライパンでじゃがいもと玉ねぎを煮詰めている様子

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蓋をして弱火で15分程度、じゃがいもがやわらかくなるまで煮ます。途中、アクをきちんと取ると雑味なく仕上がりますよ。 15分程度経過するとじゃがいもが簡単に崩れるくらいにやわらかくなります。

4.ミキサーにかける

ミキサーにじゃがいもと玉ねぎのペーストを入れて撹拌した様子

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粗熱がとれたら、ミキサーにかけピューレ状にします。本レシピはブレンダーを使って滑らかな状態にしています。

5.牛乳や調味料を加えて煮る

フライパンにじゃがいものペーストと牛乳を加えている様子

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じゃがいものペーストを鍋に戻し、牛乳を加え、弱火~中火で沸騰させない程度に温め、ペーストをのばすように混ぜます。全体が温まり、じゃがいものペーストがスープに馴染んだら生クリームを加え、塩、白こしょうで調整しましょう。 じゃがいもの量によりスープの粘度が変わります。お好みの緩さにするために牛乳で調節しましょう。

6.冷蔵庫で冷やす

冷やしたヴィシソワーズをスプーンですくう

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鍋ごと冷蔵庫に入れてしっかり冷やします。

7.器によそって完成

カップに盛られたヴィシソワーズ

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食べる際は、あらかじめ冷やしておいた器にスープをよそってできあがり♪ 仕上げにパセリやオリーブオイル、クルトンなどをかけると品よく仕上がりますよ。

作るときのコツ

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真っ白なヴィシソワーズにするために、玉ねぎやじゃがいもを加熱するときは焦がさないように注意しましょう。 そして、最大のポイントはスープの口当たりです。じゃがいもの粒が残らないくらいにブレンダーやミキサーで撹拌しペースト状にしましょう。(写真は、ペースト状にして鍋に戻した状態です。) いただく際は、しっかり冷やしてくださいね。ぬるくなると重たい印象になり喉越しが悪くなります。

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