ライター : ☆ゴン

「はなっこりー」とはどんな野菜?

「はなっこりー」は、山口県生まれのオリジナル野菜です。開発の目的は、「お年寄りや女性でも簡単に作れる、軽くて収穫が楽な野菜」。いまでは多くの女性が栽培に関わっているそうです。野菜が少ない冬場をはさんで、秋から翌春にかけて収穫期と旬を迎えます。

ブロッコリーと中国野菜サイシンの交配種で、菜の花のような細長い形状が特徴です。茎や葉だけでなく、花蕾(からい)も食べられるため、捨てるところがまったくありません。

花蕾まで食べられる野菜のことを指す花菜(はなな)と、親であるブロッコリーの名前をとって、はなっこりーと命名されました。

はなっこりーができるまで

胚培養というバイオテクノロジーによって生まれたはなっこりーは、誕生するまでにさまざまな試行錯誤が繰り返されました。相性がぴったりな父親と母親の品種を見つけるまで、なんと95通りもの野菜の組み合わせを試したとのこと。

おいしさや栽培のしやすさなどを重視し、全部で4万以上の個体のなかから選ばれたのが、現在のはなっこりーなのです。

はなっこりーってどんな味?

はなっこりーは、とても食べやすい野菜です。親である中国野菜のサイシンは苦みがあるので、生のサラダには不向き。しかし、ブロッコリーとかけ合わせることで、苦味がマイルドになり甘味のある味わいに。

クセがないので使いやすく、和洋中のどんな料理にも合うため、野菜が苦手なお子さんにもおすすめです。加熱するとより鮮やかになる緑色、ブロッコリーとアスパラを足して2で割ったような、シャキッとした食感で人気があります。

はなっこりーの食べ方が知りたい

はなっこりーの茎はやわらかめながら、さっと下ゆでして使うのが一般的。ゆでたものをサラダや和え物にしたり、炒め物、フライ、鍋の具材にしたりなど、どんな料理にも合います。パスタや炊き込みごはん、ちらし寿司など、主食系にもベストマッチです。

サイシンよりもまろやかでほのかな苦味が持ち味ですが、気になるようなら、ゆでるときに酢を少し加えるとOK。シャキッとした食感が魅力の野菜なので、ゆですぎには注意しましょう。

冷蔵庫の野菜室で数日は保存できますが、新鮮なうちに早く食べきるのがおすすめ。ブロッコリーのように冷凍保存することも可能です。冷凍するときは、下記のリンク記事を参考にしてください。

はなっこりーはどこで買える?

山口県外ではあまり見かけませんが、県内のほとんどのスーパーや八百屋さんで販売しています。山口の近隣県や首都圏のデパートでも、販売する場合があるとのこと。

また、農協(JA)のお取り寄せサイト、「JAタウン 正直やまぐち」でオンライン販売しています。ぜひ食べてみたいという人は、利用してみてください。ただし、秋から翌春までの旬の時期限定。それ以外の季節は取り扱っていないので、注意が必要です。

はなっこりーを使うおすすめのレシピ5選

1. はなっこりーのシンプル炒め

素材の旨味をダイレクトに味わえる、シンプルな炒め物の作り方です。ベーコンの塩味と燻製香、焦げたしょうゆの香りが食欲をそそるひと品。はなっこりーのシャキシャキした食感を生かすため、あまり炒めすぎないようにしましょう。

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