ライター : ako0811

キッシュロレーヌとは?

キッシュ・ロレーヌとは、「ロレーヌ風のキッシュ」という意味。ロレーヌ地方とは、フランスの北東部に位置し、ドイツの国境に近い場所を指しています。花の生産量がフランス第3位で、特産品はベーコンやハムにソーセージ、じゃがいも、黄色いプラムが有名です。芸術、食文化に気風があり、数々のフレンチの味を生み出した土地として知られています。 今や世界的に知られる「キッシュロレーヌ」という名称は、主にロレーヌ地方の特産品であるベーコンやハムを使ったキッシュに名付けられています。グリュイエールチーズやナツメグを効かせると本場の雰囲気に近付きますよ。

キッシュロレーヌの基本レシピ

Photo by ako0811

熱々でも冷めてもおいしいキッシュ、豪華な見た目はおもてなしにも最適です。パータ・ブリゼも手作りで、冷やしたバターで手早くサクサクに仕上げます。アパレイユはロレーヌ風を意識してベーコンと玉ねぎでシンプルに。身近な材料ですが、コツを押さえて丁寧に作ると、自慢のひと品が完成しますよ♪

材料(18cmタルト型1台分)

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作るときのコツ

  1. サクサクのパータ・ブリゼを作るには、バターをしっかり冷やすこと。また成形時もできるだけ冷蔵庫に入れて、常に冷やし生地がだれないようにするのがポイントです。手作りではハードルが高い!と思われる方は、冷凍パイシートでも代用できますよ。
  2. パータ・ブリゼは一度空焼きすることで、サクサク感が出ます。またアパレイユが染み込んで、べチャッと失敗してしまうこともなく作れるので気を付けましょう。
  3. アパレイユはシンプルに玉ねぎとベーコンですが、お好みのお野菜でもおいしく作れます。具はたくさん入っていたほうがおいしいですよ。
  4. 作りやすい分量のため、アパレイユは余ります。余れば小分けしてミニキッシュにしたり、パンにのせて作るのもおいしいですよ♪

作り方

1.バターと小麦粉を合わせます。

バターと小麦粉を合わせる様子

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小麦粉だけ先にフードプロセッサーにかけ、サラサラのふるった状態にします。よく冷やしたバターを1cm角にカットし、小麦粉と一緒に撹拌しましょう。 バターは冷やした状態のものを使うとでき上がりの食感がサクサクします。ギリギリまで冷蔵庫に入れておきましょう。
混ぜた様子

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写真のように、小さな粒状になります。そこに塩を加え、水を少量ずつ加えて耳たぶくらいの柔らかさにします。 ※フードプロセッサーがない場合は、1cm角にカットしたバターを指先で潰しながら小麦粉と合わせていきます。全体をポロポロの状態になるまでおこない、塩を加え水で濃度を調節しましょう。
ひとまとまりにした様子

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ひとまとまりになったら、ビニール袋に入れて冷蔵庫で1時間くらい冷やし寝かせます。余裕があればひと晩寝かせると伸びがよく、扱いやすい生地になりますよ!

2.型に入れて空焼きます。

しようする型

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使用する型は、バターを薄く塗り小麦粉をふっておきます。こうすることで、底抜けタイプの型でなくても型から簡単に取り出せますよ。 このタイミングで、オーブンを170℃に余熱開始しておきましょう。
こねている様子

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ビニール袋に入れたまま、麺棒で5mmくらいの厚さにのばします。使用するタルト型よりもふた周り程度大きく伸ばしておくと型に入れるときに便利です。ビニール袋のまま伸ばすことで打ち粉も不要かつ、洗い物も少なくなりますよ。
フォークで穴を開けている様子

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ピタッと型に沿ってはめて、均一の厚さになるように指先で調整します。膨らみを最小限にするためにフォークで底に穴をあけておきましょう。
くっつけた様

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卵黄に少量の水を混ぜ、はけで全体に薄く塗ります。焼き色がきれいに付き、また表面に卵黄の膜ができることで、後で加えるアパレイユが染み込みにくくなります。 ※卵黄は少量で大丈夫なので、アパレイユの材料の卵から少し使っても大丈夫です。
重石を乗せた様子

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重石をのせて、180℃のオーブンで10~13分焼きます。時々回転させると均一にムラなく焼くことができますよ。重石がない場合は、耐熱皿やお米を重石替わりにのせて焼くこともできます。お米は焼いてもそのまま使えるので安心してくださいね。

3.アパレイユの具材を準備します。

切った具材

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玉ねぎは2cm角程度の大きさに角切りにします。ベーコンはさっと茹でて、1.5cm幅にカットしておきましょう。
玉ねぎを煮立てた様子

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小鍋にオリーブオイルをしき、玉ねぎと塩少々を加えて炒め煮します。弱火で蒸すように、玉ねぎが透き通って甘味が凝縮するまで加熱しましょう。(15~20分程度)焦がすと口当たりが悪くなります。焦がさないように十分注意しましょう。

4.卵液を作ります。

卵液を作っているようす

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ボウルに卵を割り入れ、牛乳、生クリームを加えてしっかり混ぜ合わせます。

5.味を調えます。

調味料を加えた卵液

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塩、こしょう、ナツメグで味を調えます。余裕があれば、一度この段階で濾すと、口当たりの滑らかなキッシュになりますよ。

6.卵液に具材を合わせます。

卵液に具材を合わせている様子

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卵液に、玉ねぎ、ベーコン、ミックスチーズを合わせたらアパレイユの完成です。

7.アパレイユを型に入れ、焼きます。

アパレイユを型に入れ、焼いていく様子

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空焼きしておいた型に、アパレイユを加えます。アパレイユの分量は型よりも数ミリ低い位置までにしておくとでき上がりがきれいです。170℃に余熱したオーブンで20分焼きます。
生地を流し入れた様子

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表面に膜が張ったような状態で固まってきたら、一旦取り出し粉チーズをまんべんなく振りかけます。さらに180℃のオーブンで15分焼きましょう。時々回転させると、ムラなくきれいに焼けますよ。

8.できあがりです♪

出来上がったキッシュロレーヌ

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焼き色があまり付かない場合は、最後の5分程度は少し温度を上げてもいいでしょう。 全体にこんがりといい焼き色がついたら完成です。熱々の状態は崩れやすいので、オーブンから出したらゆっくり冷まし、粗熱が取れてから型から取り出しましょう。

おすすめキッシュロレーヌ5選

1. 季節野菜とベーコンのキッシュロレーヌ

とっても具だくさんのキッシュです。レンコンやらタケノコが入ることで食べごたえが増し、これだけでおなかいっぱいに。朝食だけではなく、お昼ごはんにも使えますね。 いろいろと献立を考えるより、ひと皿で大満足のレシピは主婦の方にうれしいですよね。季節に応じて具材を変えると、毎回違った楽しみが増えますよ♪

2. ベーコンとチョリソーとお豆のキッシュ

ロレーヌ地方ではベーコンやハムが特産。こちらのレシピはベーコン以外に、ピリッとしたスパイシーな辛みが特徴のチョリソーをアクセントに使っています。アパレイユに力を注いだ分、型は冷凍パイシートで簡単に。高さを出して作れば、豪華な見た目に仕上がりホームパーティでも主役級のレシピになりますよ♪

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