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プロが教える鶏ガラスープの取り方
この記事は、三越伊勢丹が運営する、食メディア「FOODIE」の提供でお送りします。
スーパーなどで売っている安価な鶏ガラ。スープを取るのに使うものだとわかっていても、実際に作ったことはないという方、少なくないのでは? 鶏ガラからスープを取る工程は、実はとってもシンプル。
味わいは、濃厚で香りがよく、顆粒タイプのスープとはまったく別物です。しかも、 スープは冷凍も可能! そこで今回は、鶏ガラスープの正しい取り方を、鶏肉専門店<伊藤和四五郎商店 鶏三和>の大野健嗣店長に、イチから解説してもらいました。
イチから丁寧に解説! 濃厚鶏ガラスープの取り方
「にごりのないスープに仕上げるポイントは2つ。最初の段階でアクをしっかり取ることと、その後は決して沸騰させないこと。この2つを守ってスープを取っていきます」
材料(1~1.2ℓ分)
①流水で鶏ガラについている汚れを洗い落とす
鶏の骨にこびりついている内臓や血合いを流水で洗い流します。どこまできれいにしたらいいのか迷うと思いますが、目で見て気になる汚れを落とす程度でOK。
「鶏ガラは冷凍されているものが多いのですが、冷凍の場合は冷凍庫から冷蔵庫に移して、半解凍の状態にして洗う作業に入ります。完全に解凍してしまうと、身がだらけて扱いにくくなってしまいます」
②湯引きして残った汚れを浮かせ、流水で再度洗う
ボウルに鶏ガラを入れて熱湯を上から回しかけると、流水で落としきれなかった汚れが浮き上がってくるので、もう一度流水で汚れをさっと落とします。
「このひと手間で、アクがグンと少なくなります!」
③鍋にすべての材料を入れ、鶏ガラがかぶる程度の水を加える
「長ねぎ、しょうが、日本酒で鶏ガラの臭みを和らげます。ここで加える香味野菜を変えることで、簡単に中華風・洋風にアレンジ可能。にんにくを加えると中華風鶏スープに。長ねぎをセロリに変えると洋風鶏ガラスープになりますよ」
④強火で沸かし、沸騰したらアクを取る
「沸騰したらアクがふわーっと浮いてくるので、きれいに取り除きます。ここで徹底的にアクを取り除いておくことが澄んだスープに仕上げるコツです」
⑤弱火でアクを取りながら、3時間煮る
ここからは沸かすとスープがにごるので、常に弱火キープで3時間! 長く感じるかもしれませんが、火にかけておくだけだから意外とラク。アクが出てきたら取り除き、水分が減ってきたら、鶏ガラがかぶるくらいまで水を足します。
「アクと一緒に浮いてくる丸い輪は鶏の脂です。鶏の脂はあえてすくわず、残すようにすればコクのあるスープに。鶏の脂もアクと一緒にすくうと、すっきり&さっぱりしたスープに仕上がります」
⑥ざるとキッチンペーパーでスープをこす
すっきり澄み渡った、鶏ガラの黄金スープができあがりました。できあがりは1~1.2ℓです。
「スープはすぐに使わないなら、製氷皿に入れて冷凍しておくと使い勝手がいいですよ」
濃厚鶏ガラスープで作る「鶏そば」
鶏ガラスープに塩と白こしょうをお好みで加えるだけで、美味しいスープに。好みの麺をゆで、スープをかけて香菜を飾れば、香り豊かな鶏そばが楽しめます。鶏のうまみが染み出たスープは、シンプルなほうが美味しさが際立ちますよ。
今回、使った食材はこちら!
濃厚な鶏ガラスープを作るなら、うまみの強い鶏のガラが最適。こちらの「名古屋コーチン 鶏ガラ」は、鶏の飼育時間を通常の倍かけて育てた高級鶏ガラ。すっきりとコクのある上品なスープが取れます。
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