呼称はその他にも!

上記以外には、バール、タベルナ、ビストロなど細かく呼称は分かれています。 特に最近よく目にするバールですが、日本ではお酒が中心のBar(バー)のイメージが強いですよね。しかし、イタリアはじめ南ヨーロッパにあるバールは、お酒以外にもコーヒーなど軽食を楽しむ喫茶スペースのような形態を指しています。地域住民の憩いの場で気楽に出入りできる飲食的になっており、朝食から利用する人も多いのも特徴的です。 また、タベルナという呼称は、大衆向けの「レストラン」であるトラットリアに対し、もっと庶民的な「食堂」を指しています。 トラットリアとタヴェルナの区別は曖昧ですが、日本語で訳すならレストランか食堂といった違いがあります。 ちょっとオシャレな響きである「ビストロ」は、 日本でも馴染みのあるワードですね。フランス語で「小さな料理店」を意味しており、レストランという大きなくくりのイメージよりも一品料理をワイン片手に楽しめる小料理屋さんというイメージです。非常にカジュアルな雰囲気でレストランよりも居酒屋に近いタイプです。

どんなメニューが出てくるの?

和食でも会席料理には先付にはじまり、椀物、向付、鉢魚などメニューを見るとどんなお料理が出てくるのかわかるようになっています。イタリア料理にはどんなカテゴリーでどのようなメニューがあるのでしょうか?詳しく以下にまとめてみます。

アンティパスト

前菜を意味しています。日本の前菜のイメージと同じで、生ハムとメロン、カプレーゼやカポナータなど、次のお料理の邪魔をしない軽めの一皿です。アンティパスト・フレッド(Antipasto Freddo)と呼ばれる冷たい料理が一般的ですが、アンティパスト・カルド(Antioasto Caldo)と呼ばれる暖かいアンティパストもあります。ちなみに、日本でもよくある前菜の盛り合わせは、アンティパスト・ミスト(Antipasto Misto)と呼ばれています。

プリモ・ピアット

プリミ・ピアッティ(Primi Piatti)とも言われます。イタリア語でプリモとは1番目、ピアットとはお皿をさします。つまり1番目のお料理という意味です。前菜の次に出され、パスタ料理やリゾット、ピッザをいただきます。まれに具沢山のスープが出される場合もあります。

セコンド・ピアット

セコンディ・ピアッティ(Secondi Piatti)とも言われ、いわゆるメインディッシュを指します。シンプルに魚や肉のお料理となり、魚はペッシェ(Pesce)、肉はカルネ(Carne)と呼ばれどちらか選択するのが一般的ですがお店によっては両方出されることもあります。

コントルノ

ホウレン草やにんじんのソテーなどお野菜の付け合せを指します。プリモにもセコンド・ピアットにもあまり野菜が使われないので、野菜をつけたい場合はコントルノを注文します。省略することもできるので、個人の好みで調節します。
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