ライター : Osa_moMom1

トコブシとはどんなもの?この記事のまとめ

  1. トコブシとはミミガイ科の貝のこと
  2. あわびとは異なるもの
  3. トコブシとあわびを見分けるには「殻の穴の数」を見る
  4. 殻の穴の数はトコブシが6~9個ほど、あわびが2~6個ほど

トコブシとは

トコブシとは、ミミガイ科の貝のことです。あわびに似ていますが、体長は7cmほどと小ぶりなのが特徴。旬の時期は春〜初夏にかけて。主に房総半島以南~台湾の太平洋沿岸部、日本海は島根県以南の沿岸部の水深10m前後までの岩礁帯に生息しています。

加熱しても硬くなりにくいのがポイント。煮付け・正月料理・酒蒸し・揚げもの・炊き込みごはんなど、さまざまな料理に活用されています。

トコブシとあわびは同じもの?

トコブシとあわびは見た目が似ていますが、異なる食べものです。トコブシの体長は7cmほどと小ぶりで、あわびの体長は15cm以上と大ぶりになるケースがあります。またトコブシはあわびと異なり、加熱しても硬くなりにくいのが特徴です。

トコブシとあわびとの違い

見た目

トコブシとあわびの見た目の違いは、貝殻にある孔(呼水口)の数と大きさにあります。殻の穴の数は、トコブシが6~9個ほど(平均8個前後)で、あわびが2~6個ほど(平均4個前後)です。

また体長はトコブシが7cmほど、あわびが15cmほど。トコブシは成長してもあわびにはならないため、違うものとして考えましょう。

食感や味わい

トコブシはあわびよりも食感がやわらかく、加熱しても硬くなりにくいのが特徴です。やわらかな口当たりを活かす煮もの・煮付け、バターソテー、酒蒸しなどの加熱調理がおすすめ。生食には不向きのためご注意ください。

一方、あわびはコリコリとした食感でしっかり歯ごたえを感じられます。包丁を入れずにそのまま蒸すと、やわらかな食感を楽しめるのがポイント。硬さを活かして刺身やステーキにしたり、酒蒸しや炊き込みごはん、炒めものにしたりするのがおすすめです。

価格

価格は、トコブシよりもあわびのほうが高価です。トコブシはあわびに比べると漁獲量が多く、市場への供給が安定していることから比較的安価で購入できます。

あわびは生息数が減少傾向にあるため、高級食材として価格が高く設定されている食べ物です。サイズが大きければ大きいほどうま味が増し、価格は上昇します。祝祭日や年末年始などは、需要が高まるため価格が高騰しやすいでしょう。
種類生息地大きさ殻の穴の数食感価格おすすめの食べ方
トコブシ房総半島以南~台湾の太平洋沿岸部、日本海は島根県以南の沿岸部、水深10m前後までの岩礁帯6~7cmほど6~9個ほどやわらかい安価煮付けや煮もの、酒蒸し、バターソテー
あわび北海道南部~九州までの潮間帯から水深50m程度までの岩礁域15cmほど2~6個ほどコリコリ固い高価刺身、ステーキ、炒めもの、炊き込みごはん

食べ方いろいろ。トコブシのおすすめレシピ6選

1. 風味豊か。トコブシのガーリックバターソテー

トコブシのやわらかな食感を活かす、ガーリックバターソテーです。バターの濃厚なコクがトコブシの風味を引き立てます。塩こしょうのシンプルな調味料で味付けするのがポイント。にんにくの味がふわっと広がり、やみつきになりますよ。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ