ライター : 前田未希

料理家 / フードコーディネーター

牛すじ大根+赤ワインで洋風味の煮込み料理に!

Photo by 前田未希

寒い季節、煮込んで作るおつまみといえば、真っ先に頭に浮かぶのが「牛すじ大根」ではありませんか?じっくり煮込んで柔らかくなった牛すじと、その旨味をたっぷり吸った大根の……、ひと口で顔がほころんじゃうようなおいしさですよね。 お醤油とみりんを使った定番的な味付けもいいですが、今回は一風変わった牛すじ大根をご紹介。なんと赤ワインで煮ちゃいます! 「牛すじはともかく大根を赤ワインで煮るだなんて大丈夫?」と思うかもしれませんが、実のところ、大根はフレンチ風の味付けと相性のいい野菜なんですよ。赤ワインの上品な酸味が素敵なアクセントとなったお酒が進むひと品、ぜひ試してみてください。

『牛すじ大根の赤ワイン煮込み』の作り方

分量(3〜4人分)

牛すじ肉 500g 大根 1/2本(600g程度) 赤ワイン 300cc 米 大さじ1程度 パセリ 少々 A 醤油 大さじ2 A みりん 大さじ2 A コンソメ 小さじ1 A 塩 ひとつまみ

作り方

①大根は5〜6cmの厚さに切り分ける。

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②皮むきをし、面取りをする。

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面取りとは、輪切りした時にできる角の部分を削り取ること。これを面取りをすると煮崩れにくく、綺麗に仕上がります。
③鍋にたっぷりの水と米、大根を入れて火にかける。

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米と一緒に下茹ですると、大根の臭みが抜けます。米のとぎ汁がある場合は、水の変わりにとぎ汁を使って煮て下さい。
④煮立ったら、弱火で10分ほど煮る。

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今回のレシピでは下茹で時間を短くして、より手軽に作れるようにしました。牛すじと大根それぞれの臭みがうつらないよう最初は別々の鍋で煮なければいけませんが、一度下茹でしたあとは、圧力鍋で牛すじと一緒に煮ます。
⑤牛すじは食べやすい大きさに切る。

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⑥鍋にたっぷりの水と牛すじを入れ、弱火で10分ほど煮る。

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⑦大根と牛すじはそれぞれ10分煮たら火を止め、茹で汁を捨てる。

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⑧圧力鍋に牛すじと大根、たっぷりの水を入れてひと煮立ちする。

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適切な水の量は鍋の大きさによって異なりますが、目安は1ℓです。大根と牛すじがひたひたになる状態にしましょう。
⑨蓋をして、高圧で20分中火〜強火にかける。

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⑩圧力鍋で煮ている間に、別の鍋で赤ワインを強火にかける。

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⑪赤ワインが半量になるまで10分ほど煮詰める。

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きっちり半量にする必要はありませんが、煮詰めることで味が濃厚になります。火にかける前に菜箸を立てて、おおよその量の目安にすると便利です。
⑫牛すじと大根は、20分加熱後、圧が抜けるまで自然放置してから蓋を開ける。

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余熱時間も計算に入っているので、圧が取れるようになるまで10分は自然放置しましょう。
⑬鍋に、煮詰めた赤ワインとAを加える。

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茹で汁はそのままの量でいいですが、味の加減が心配な場合は600ccになるように測ってください。
⑭蓋をし、圧をかけて中火〜強火で15分煮る。

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⑮15分経過したら、圧が抜けるまで自然放置してから蓋を開ける。

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余熱時間も計算に入っているので、圧が取れるようになるまで10分は自然放置しましょう。
⑯味を見て、薄いようなら火にかけて煮詰める。

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味がちょうどいい場合、火を止めて一旦冷し、味を染みさせましょう。また、大根はひっくり返しておくと、色が均一に染まります。

器によそって、できあがり!

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仕上げにパセリを振って召し上がれ!牛すじは柔らかくホロホロになっているので、お箸で食べられますよ。ワインの赤に染まった牛すじと大根はとってもいい香り!口に入れた途端に思わず笑みがこぼれますよ。 デミグラスソース仕立てのシチューと違い、赤ワインと醤油を合わせることで軽やかな味わいに。重厚な赤ワインとも、すっきりとした白ワインとも合います。コク深い料理が好きな方は、バターをひとかけの落として食べるのもおすすめです。

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