バーテンダーの腕が試されるカクテル

数種類のお酒を混ぜ合わせて作られるカクテルは、作り手によって味が微妙に変わります。 中でもマンハッタンは材料がシンプルな分、量の微妙な違いによってその味が大きく変化します。おいしく作るのがむずかしいマンハッタンカクテルは、"バーテンダー泣かせ"のカクテルとも言われているんですよ。

「ベルモット」とは

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ベルモットとは、白ワインにニガヨモギなどの香料やスパイスを加えたフレーバーワインのこと。ハーブの香りが豊かで、淡褐色のスピリッツです。 日本では酒税法上"甘味果実酒"と呼ばれますが、大きくイタリア発祥の甘いスイート・ベルモットと、フランス発祥で辛口なドライ・ベルモットのふたつに分けられます。 マンハッタンカクテルに使用されるのは基本的にスイートベルモットで、チンザノやノイリープラットといったメーカーが有名です。一般的なワイン同様、開封後は時間とともに酸化するため、冷蔵庫で保管します。

「ビターズ」とは

ビターズは、香草や樹の皮、精油などを漬け込んだアルコール。もともと胃腸薬として使われており、カクテルに香りやコクを加えるために使用します。独特のクセと苦味のあるお酒で、1滴(1ダッシュ)ずつ加えることがふつうです。

カクテル「マンハッタン」のカロリーと度数

カロリー

マンハッタン1杯あたりのカロリーは、スイートベルモットなら約148kcal、ドライベルモットなら約157kcal(※)。ビターズや砂糖漬けのチェリーの分を加えると10kcalほど変化するでしょう。 マンハッタンカクテルはシロップこそ使用していませんが、ライ麦やとうもろこし、ぶどうを原料としているので、やはり低カロリーとは言えないんですね。

アルコール度数

マンハッタンは、アルコール度数も高めの25~35%。スピリッツを掛け合わせたショートカクテルなので、こちらもやや強めのお酒と言えそうです。

添えられたチェリーの食べ方は?

マンハッタンに沈む夕日をイメージして添えられた、砂糖漬けのチェリー。 このチェリーは食べても無作法にはなりません。カクテルは、グラスを含めて全体で完成された飲み物です。最初に食べても後で食べても間違いではありませんが、お酒の味が浸みたものを食べるのがおすすめ。アルコール度数の高いお酒なので、カクテルを飲んでいる途中にチェリーを食べて舌をリフレッシュさせるのもよいですよ。

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