アフリカ地域

クスクス発祥の地、北アフリカ地域ではあっさりとしたサフランベースのスープと一緒にいただく、モロッコ風と香辛料がたくさん入ったスパイシーな肉のスープを合わせるチュニジア風の食べ方に大別されます。どちらのクスクスも捨てがたい魅力がたっぷりです。 同じアフリカでも南下するにつれ、クスクスの様相が変わってきます。ガーナでは、ショウガなど香味野菜とエビなど魚介を煮込んだものと、クスクスを一緒に炊き上げた料理が有名です。 また、コートジボアールでは「アチュケ」と呼ばれるクスクスと魚のスープ、玉ねぎと唐辛子の和え物をともに食べるのが一般的です。さらに、マリやセネガルではクスクスに牛乳をかけていただきます。

中東

シリアやイスラエルなど中東でもクスクスは定番のお料理です。肉料理のつけあわせとして利用されたり、鶏肉などの煮込み料理の仕上げに加えられたりと日常的に使われています。 特に「プティティム」と呼ばれる大ぶりのクスクスは子供たちに大人気で、ゆでてそのまま食べたり、トマトベースの炒め物に使われたりしています。

ヨーロッパ地域

一方で、ヨーロッパのクスクスはまた別の顔を持っています。フランスなどでは煮込み料理のつけあわせのほか、サラダとして供されることが多く、レモン汁や塩コショウで味付けしたさっぱりとした味わいのクスクスサラダが好まれます。

南米地域

ブラジルに渡ったクスクスは、さらなる変化を遂げています。小麦粉から作るクスクスが、ブラジルではキャッサバ芋ととうもろこし粉から作られるようになり、煮込み料理のつけあわせや炊き込みご飯のように一緒に炊かれた料理として食べられているのです。

クスクスを使ったおすすめレシピ

1.クスクスサラダ

きゅうりやレタスなどすべての具材を小さくカットして、戻したクスクスとドレッシングで合わせたさっぱりとした味わいのクスクスサラダのレシピです。ドレッシングのチリパウダーがピリッとアクセントになっています。

2.クスクススープ

冷蔵庫の残り野菜を重ねて煮ることで、旨みを引き出したクスクスのスープです。クスクスは乾燥したままお鍋に入れればOK。ターメリックやクミンなどお好みのスパイスを加えてひと煮立ち。お腹にやさしいレシピで、体調がイマイチのときや飲みすぎた翌朝にもおすすめです。
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