蒸し器を使うときのコツ・ポイント

蒸し器を使うときは、すでに紹介したように蓋にふきんを巻くことや、下段鍋のお湯の量に注意することなどが必要。それ以外にも、ちょっとしたコツやポイントがあるので、それらを覚えておくときっと蒸し料理上手になるはずです。

食材や容器の並べ方

食材は重ならないよう、少し間をあけて並べるのが基本です。そうすることで均等に火が通り、食材ごとに加熱ムラがあって、仕上がりが違うという失敗をせずに済みます。とくに茶碗蒸しは気をつけてください。必ず容器と容器の間をあけて、等間隔で並べるようにしましょう。

料理の種類で火加減を調整

蒸すときの火加減は中~強火が基本ですが、料理やレシピによっては、強すぎる場合があります。その典型的な例が茶わん蒸しや蒸しプリンで、高温で調理すると失敗しやすいので注意が必要。

茶碗蒸しのように卵を使用する料理は、高温で加熱すると「す」ができてしまいます。しっかり沸騰した下段鍋に容器を入れた上段鍋をセットしたら、弱火にしてください。鍋の底から泡が出ないくらいの火加減にして、蓋と鍋の間に箸をはさんですき間をあけると良いですよ。

蒸し時間は器具によって異なる

レシピの時間どおりに蒸したのに、中がまだ火が通っていなかった。アルミ製の蒸し器をステンレス製に替えたら、蒸し時間が違うということがあります。金属によって熱伝導率が違ううえ、同じ金属でも厚みや鍋の大きさによって蒸し時間が異なるのです。

薄切りした材料なら、色合いや透明度などで火が通ったことを確認できます。しかしさつまいもや茶碗蒸しなどは、見た目で判断できません。そういう食材や料理などは、必ず竹串を刺して確認するよう心がけてください。
蒸し器の代用品も知っておこう▼

せいろを使う場合の蒸し方と手順

せいろには、厚い木の蓋がついた木製の和せいろと、丸い木枠と竹編みの蓋がついた中華せいろがあります。中華せいろにはステンレス製もありますが、ここでは木製の中華せいろの使い方を紹介します。

1. 使用するまえにせいろを濡らしておく

せいろの本体を、使うまえに水で濡らしておきます。木と竹編みで作るせいろは、蒸し器と使い方はほとんど同じです。ステンレス製の蒸し器と比べると、蓋から水滴が落ちにくいのがメリット。蒸しあがったらそのまま食卓へ出せるので、見た目もおしゃれで便利ですよ。
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