ライター : taki

料理家

傷みやすいカレーは冷凍保存がおすすめ

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家庭の定番料理のひとつ、カレーをきっちり家族の人数分だけ作る、ということはまずありませんよね。むしろ次の日も食べるつもりで、余分に作るおうちのほうが多いはず。その場合、保存方法はどうしていますか?カレーはスパイスが効いていますが、実は傷みやすい料理なのです。

カレーやスープなどが徐々に冷めていき、50℃を下回ると、ウエルシュ菌が大量増殖し食中毒を起こすことがあります。人や動物の体内、自然界に常在する細菌なので、カレーの温度管理には注意が必要です。そのあたりに注目しながら、保存方法と日数について見てみましょう。(※1)

常温はNG、冷蔵なら2~3日が限度

基本的に、カレーの常温保存はNG。気温の高い季節は、たとえ短い時間でも冷蔵保存がおすすめです。ウエルシュ菌は加熱調理後も生き残り、43~47℃でもっとも増殖しやすいため、この温度帯で放置するのは危険。

カレーの温度を10℃以下に保てる冷蔵庫内なら、細菌の増殖を最小限に抑え、2~3日保存することができます。食べる前はぐつぐつと煮えるまで加熱することを忘れずに。それ以上日持ちさせるためには、冷凍保存を上手に活用しましょう。(※1)

どの容器を使う?カレーの保存方法と期間

カレーを冷凍保存すれば、2~3週間日持ちします。-30℃以下で冷凍する業務用と違い、-20℃前後の家庭用冷凍庫では、日数の経過とともに品質と風味が劣化してきます。保存期間にかかわらず、できるだけ早いうちに使い切るよう心がけましょう。

ラップを敷いて匂い移りを防止!フタ付きの密閉容器

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フタ付きの密閉容器で冷凍保存する方法。プラスチックは匂いや色がつきやすいので、大きめのラップを敷いてカレーを入れ、上も包み込みましょう。

ガラスや金属製のフタ付き密閉容器なら、匂いがつかず冷えやすいので便利ですよ。しかし凍ったあとの扱いやすさや、解凍のしやすさを考慮すると、こちらもカレーをラップで包んでおくほうが無難ですね。

※保存容器の耐熱・耐冷温度を確認してから使用してください。

冷凍しやすい。ジッパー付き保存袋

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あとで解凍することを考えると、ジッパー付きの保存袋がもっとも手軽で、冷凍に適したアイテムです。小さなサイズの袋で1人前ずつ分けたり、大きな袋に全部入れたりと、使い方は自由自在。 表面積が広いので冷えやすく、凍ったら立てて並べることができます。

保存袋に入れるときは、カレーが酸化しないように空気を抜き、平らにしましょう。また、空気を抜くことは大切ですが、ウェルシュ菌は空気のないところを好んで繁殖するため、菌がつかないよう適切な衛生管理のもと保存袋に入れることが必須です。(※2)

ここでちょっとしたポイントを紹介。大きな袋の場合、少し固まったら菜箸を中央に押しつけて、筋を入れると半分に、十字に入れると4分の1ずつに割れますよ。

※保存袋の耐熱・耐冷温度を確認してから使用してください。

小分けで使いやすい製氷皿

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最近ではよく見かけるようになった、製氷皿を利用して冷凍保存する方法です。くぼみのひとつずつにスプーンで入れる必要がありますが、キューブ状に小分けできるので、必要な量だけ使えて便利。空気に触れる表面が酸化しないよう、蓋をするかラップをはりつけておきましょう。

プラスチック製の製氷皿の場合、カレーの匂いと色がつくため、一度使うとほかの用途には利用できません。カレー用と割り切って、専用道具として使用するのがおすすめ。最近では小分け冷凍用の製氷皿が販売されているので、そちらを使ってもよいですね。

※製氷皿の耐熱・耐冷温度を確認してから使用してください。

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