「ボロネーゼ」とは?レシピで紐解くミートソースとの違い。

ボロネーゼとはどんなパスタなのか、その発祥や作り方の特徴をご紹介します。イタリア生まれのボロネーゼ、実はフランスの「ラグー」にルーツを持つ料理なんです。レシピの特徴から、ミートソースとの違いについても解説。パスタの歴史を紐解いていきましょう。

2019年3月4日 更新

ライター : ちあき

育児のかたわらライターをしています。元出版社勤務、料理も食べ歩きも大好きです。母になっても好奇心を大切にしていきたいと常々思っています。みんながハッピーになれるグルメ情報が…もっとみる

「ボロネーゼ」とは?

ボロネーゼは、ひき肉をトマトやワインと一緒に煮込んだ、トマトソース系のパスタのこと。オリーブ油でニンニク、玉ねぎ、ニンジン、セロリ、トマトといった野菜と豚ひき肉を炒め、ワインを加えて煮込みます。日本でいう鶏そぼろくらいまでしっかりと煮詰めたら、パスタに合わせていただくレシピです。

ボロネーゼはイタリアが発祥

ボロネーゼの正式名称は、「ラグー・アッラ・ボロニェーゼ(ragu alla bolognese)」。 イタリア語で「ボローニャ派のラグー」を表す言葉で、その名の通りイタリアの美食の都ボローニャで生まれました。 16世紀にはイタリアにトマトが伝わっていたので、早ければボロネーゼもこの頃から食べられていたと考えられます。名前の通り、フランスの煮込み料理「ラグー」を元に肉や野菜、ワインをふんだんに取り入れて作られます。

フランスの煮込み料理「ラグー」

ラグーとは、フランス語で「煮込み」を意味する単語。一般的には肉や魚介類、野菜を大きめに切って煮込んだ料理のを指し、英語ではシチューと訳されることもあります。ラグーの味付けや食材には特別な決まりがありません。 煮込み料理のラグーを元にしているイタリアのボロネーゼは、パスタにかけずそのままいただくことも多かったそうです。ただ、国外で"ボロネーゼパスタ"が好まれるようになってから、イタリア国内でもパスタソースとしての食べ方が一般化していきました。

ボロネーゼに使うパスタの種類

Photo by Snapmart

実は、ボロネーゼは使うパスタが決まっています。それは「タリアテッレ」というきしめんタイプのパスタ。幅5〜8mmのきしめん状の生パスタのことで、日本では「フィットチーネ」という名前で知られています。 そのためボローニャでは、極細麺のリングイネなどを使ったパスタはボロネーゼと呼びません。タリアテッレを使ったものだけが、正真正銘のボロネーゼを名乗れるんです。

「ミートソース」との違い

ひき肉を使ったトマトソースといえば、「ミートソーススパゲティ」もなじみ深いですよね。ボロネーゼとミートソースは、その発祥と材料、そして味付けが大きく異なります。 ミートソースとは、戦後アメリカから日本に伝わってきたパスタを指します。アメリカ進駐軍が食べていたパスタが洋食として日本に広まったのが始まりと言われています。その後、1959年にキューピーがミートソースの缶詰を発売し、一般家庭に定着しました。 作り方に大きな違いはありませんが、ミートソースは砂糖やケチャップ、ウスターソースなどで甘味を加えることが多く、ボロネーゼよりも甘めの仕上がりになっていることが多いようです。ワインだけを使ったボロネーゼと比べると、"大人のミートソース"といったイメージを抱く方も多いかもしれませんね。

それぞれの違いがわかるレシピ

最後に、今回登場した3つのメニュー「ボロネーゼ」「ミートソース」「ラグー」のレシピをご紹介します。いつも食べている料理でも、食文化の違いを知ってからだとまた違った発見があるかもしれませんよ。
Photos:4枚
白いさらに盛り付けた平打ち麺のボロネーゼ
楕円のさらに盛り付けたタリアテッレにかけてあるボロネーゼソース
絵皿に盛り付けたパッケリと夏野菜のラグー
白い器に盛り付けた粉チーズがかかっているミートソーススパゲティ
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