ライター : 前田未希

料理家 / フードコーディネーター

しいたけの含め煮は生しいたけでお得に♪

噛むとじゅわっと煮汁が溢れ出る、しいたけの含め煮。 筑前煮に沿えたり、お弁当の隙間に入れたり、おつまみにも。 しみじみおいしい、昔ならではの味ですね。 しいたけの含め煮は、干ししいたけを用いるのが通常ですが、水でゆっくり戻して煮なければなりません。それに、干ししいたけは意外と値が張るのが悩みどころ。 もっと気軽にしいたけの含め煮を食べたい方にオススメするのが、今回の生しいたけで作る含め煮です。 しいたけは春と秋が旬。特に春のしいたけは味が濃いので、含め煮にぴったり。干ししいたけで作ったものに負けないおいしさですよ!

「生しいたけの含め煮」の作り方

分量(作りやすい量)

生しいたけ 8〜10枚 A 醤油 大さじ1 A 酒 大さじ1 A 砂糖 大さじ1 A みりん 大さじ1 A 水 100cc

作り方

①しいたけは洗わず、軸を取り除く。
包丁で取り除いてもいいですが、手で軸をもって内側に傾けると自然に取れます。 しいたけはほぼ無菌状態で栽培されているので、そのままでも綺麗です。水洗いすると香りが減ってしまうので、洗う必要はありません。 気になる場合は、濡れ布巾で軽く撫でるようにしましょう。
②鍋にしいたけを、重ならないようひだを下にして並べる。
煮汁が均一に染みるよう、しいたけは重ならないように並べましょう。丁度よい幅の鍋がない場合は、フライパンで代用しても作れます。 また、肉厚なしいたけの場合は、写真のように切り込みを入れると味しみがよくなります。
③Aを加えて火にかけ、ひと煮立ちする。
④沸いたらアルミホイルなどで落し蓋をし、弱火にして10分煮る。
⑤落し蓋を開け、しいたけをひっくり返して中火で汁気を飛ばす。
⑥照りが出て、鍋底が見えるくらい水分が飛んだら火を止める。

一旦冷まして、できあがり!

しいたけの香りに、甘辛い味がよく染みています。ちょっと甘めで、どこか懐かしい味。 日本酒や焼酎とともに、ほっと一息つきたいときにおすすめです。おつまみとして食べる時は、ちょっと胡麻を振って辛子をつけてもいいですよ。 出来上がった含め煮は、冷蔵のほか、冷凍保存もできます。 お弁当の隙間や、ちょっと飲みたいときに。しいたけを買ったら、たっぷり作って冷凍しておくのもいいですね。 煮詰めたあとに、氷水などに鍋ごと入れて急冷すると、より味が染み込みます。氷水に浸さない場合も、煮てすぐに容器に移し替えて冷ますと味しみがよくなりますよ。

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