ライター : 伊藤 千亜紀

フードアナリスト

戻し方が決め手!おいしい切り干し大根

旨味がギュッと詰まった切り干し大根。煮汁がよく染みた切り干し大根は、懐かしい“おふくろの味”ですよね。乾物なので長期保存もできて便利。しかも、切り干し大根には、生の大根よりも栄養素がたっぷり含まれていて、健康食品としても注目の品です。良質の食物繊維やカルシウムが多く含まれているヘルシー食材なのです。 そこで今回は、切り干し大根の美味しい戻し方や活用レシピをご紹介します。他にも、いま流行の“ヨーグルトで乾物をふっくら戻す方法”や“レンジで超時短の戻し方”などもまとめてみました。どれもちょっとしたコツなのでぜひ試してみてくださいね。

切り干し大根の戻し方

1.もみ洗い 切り干し大根は、水で戻す前に、水で洗い流す必要があります。手でもみ洗うように、数回水を変えながら洗ってください。もみ洗いすることで、乾物特有の臭いも減り、味も染み込みやすくなります。 2.たっぷりの水を用意 切り干し大根に限らず、乾物を戻す時はたっぷりの水で戻すようにしましょう。少量の水だとふっくらな食感になりません。切り干し大根を戻す際には、およそ3倍の量の水で戻すようにしてください。 3.15〜20分かけて戻す 戻す時間も長ければ長いほど良いというわけではありません。商品パッケージに記載されている通りに戻すことが良いですが、煮物として使用する場合の目安としては15〜20分が良いでしょう。 4.水気をしぼって適度な長さにカットする しんなりとしたら、水気をギュッと絞って適当な長さにカットし、お料理に使いましょう。

戻し方のコツ

長時間水に浸けすぎると、風味や栄養価が失われてしまったり崩れやすくなったりします。あまり長時間浸けすぎないように注意しましょう。また、和えものに使う場合は戻し時間は短めが良いでしょう。シャキシャキとした歯ごたえが残りますよ。
▼こんな料理にもできます♩

ヨーグルトで戻す方法

テレビで紹介されて以来、話題になっているのは乾物をヨーグルトで戻す方法です。想像したこともないので、少しビックリしてしまいますよね。ですが、これには理由があるのです。 従来の水で戻す方法だと、切り干し大根に含まれるビタミンBや水溶性食物繊維、カリウムといった水溶性の栄養が水に流れてしまいます。そこで、ヨーグルトで戻し、ヨーグルトごと食べてしまおうという考えが生まれました。 栄養価が損なわれないだけではなく、ヨーグルトに含まれるカルシウムや食物繊維、鉄分といった栄養素や、乾物の旨味成分もそのまま摂取できると言われています。水分が少ないように感じますが、ヨーグルトに含まれるホエー(水分)によって乾物もしっかり戻すことができるのですよ。

戻し方のコツ

ヨーグルトは、切り干し大根が十分に絡まるくらいの量を用意してください。 切り干し大根の重さに対しておよそ5倍の量が目安です。 まずは、乾物特有のにおいを取るため、ササッと水で洗い流し、水分をペーパータオルなどで拭き取ります。その後、ヨーグルトをしっかり絡めて、冷蔵庫で8時間程度置いておけば完成です。寝る前に仕込んでおけば、朝にはふっくらとした切り干し大根に戻っています。 ヨーグルトで戻した切り干し大根は、そのままマヨネーズやツナ、ハムと混ぜてサラダにしたり、細かく刻み薬味のように納豆に入れてみる、など色々な使い道があります。納豆とのコラボレーションは、ダブルの発酵食品効果でさらに健康に良さそうですよね!

電子レンジで戻す方法

忙しい方やお子さんがいらっしゃる方は、20分でも戻す時間が惜しい!ましてや8時間なんて下準備できない!という方もいるはず。そのような時には、電子レンジで戻す方法がオススメ。超時短で切り干し大根を戻しましょう。

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