ライター : tanukimaru

スタバエスプレッソの"記録"とは

日本でも馴染み深い、アメリカの大手コーヒーチェーン「スターバックス」が、アメリカ国内の全バリスタに向けてある通告を出しました。それは…… 「エスプレッソで新記録を出すな」 何も知らないわたしたちからすると、「?」となってしまいますね。"記録"とは、一体なんのことなのでしょうか。

きっかけは5,000円のカスタマイズ

波紋を呼んだのは、アメリカ・テキサス州ダラスに住む「Andrew Chifari」さんがTwitterに投稿したツイートでした。 TwitterやInstagramなどのSNSでは、「#NewRecord」というハッシュタグをつけていろんな新記録が投稿されており、そのひとつとして彼が投稿した「今までで一番高価なスターバックス」が、ユーザーの好奇心に火を付けてしまったのです。 この投稿によって話題となった「モンスタースターバックス」熱は盛り上がり、今では別の方が記録を塗り替えているとか。

一流のバリスタがそろうスタバならではのカスタム

「そもそも、そんなエスプレッソが注文できるのか?」と思う方もいるかと思います。日本でもスタバのドリンクがカスタマイズできるのは有名な話ですが、アメリカのそれはレベルが違うのです。 なんと、バリスタに注文すればどんなドリンクでも自由自在なのだとか。しかし、「どんなドリンクでも」と言われても、正直ピンと来ませんよね。

実際にあったトリッキーなオーダー

ここからは、実際に注文された例をご紹介します。 「ロサンゼルスの曇り空みたいなフラペチーノ」 「ナポリっぽい感じのフラペチーノ」 「オレンジ郡の夢のようなフラペチーノ」 「メキシコの国旗をイメージしたフラペチーノ」 日本人の我々からすると、かなり抽象的でつかみどころのないオーダーですよね。しかし、アメリカではこのような注文でも対応してくれるというのです。日本でも試してみたいと思いますが、なかなか勇気がある人は少ないのではないでしょうか。 このように、自由自在なスターバックスのカスタマイズですが、なぜ「新記録を出すエスプレッソ」にはストップがかかったのでしょう?

エスプレッソに含まれるカフェイン量が問題

コーヒーやエナジードリンクに含まれている「カフェイン」。眠気覚ましに効果がある成分として、わたしたちにとっても身近な存在ですよね。今回スターバックスが出した通告は、エスプレッソのカフェイン量が関係しています。

カフェイン量の比較

まずは、カフェインが含まれているとされる飲み物とエスプレッソの、100mlあたりのカフェイン量を比べてみましょう。 ・ドリップコーヒー……60mg(※1) ・紅茶……30mg(※1) ・エナジードリンク……32〜300mg(※1) ・エスプレッソ……212mg(※2) シンプルにコーヒーだけで比べてみても、エスプレッソには通常のドリップコーヒーの3倍以上もカフェインが含まれているんです。エスプレッソは、1杯あたり約30mlなので、カフェイン量は約64mgという計算になります。
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