ライター : 稲吉永恵

野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ

バルサミコ酢がなくてもあきらめないで

イタリア料理に欠かせないバルサミコ酢。サラダのドレッシングに使ってもよし、肉料理のソースとして煮詰めて使ってもよし、デザートのアイスクリームにそのままかけてもよしの万能調味料です。

イタリア料理では頻繁に登場しますが、和食では米酢や黒酢を使いますよね。レシピを確認して、材料にバルサミコ酢があったとしても、お家にバルサミコ酢のストックがあるところは少ないかもしれません。

もしお家になかったとしても、バルサミコ酢はよくある調味料で代用が可能!あきらめずに作りたいレシピに挑戦しましょう。

そもそもバルサミコ酢って何?

バルサミコ酢とは

バルサミコ酢は、イタリア中部で11世紀から作られているとされる果実酢のひとつ。”Balsamico"(バルサミコ)はイタリア語で「香り高い」「芳香なもの」という意味があります。

甘みの強いぶどうを使い、長期間にわたり樽で熟成させて作ります。よい熟成を促すため、使うぶどうはぎりぎりまで収穫を遅らせて使うそう。

ぶとうを潰して果汁を絞り、糖分がアルコールに変化する直前に布でこして、最初の量の半分以下になるくらいまで煮詰めて作られます。手間ひまをかけて作られるバルサミコ酢は、独特のよい香りと果実味を感じる調味料になるのです。

どんな味?

バルサミコ酢は、その名の通り酢(ビネガー)なので、酸味あるソースです。酸味のあるぶどうに甘味を加えたような味が近いかもしれません。酸味はありますが、名前の由来の通り芳醇な香りがあり、マイルドな甘酸っぱさが特徴。焼いた肉にかけるだけで、とってもおいしく食べられますよ。

バルサミコ酢の材料

一般的に家庭に出回っているバルサミコ酢は、主に「バルサミコ酢風調味料」と呼ばれるもので、ワインビネガーやぶどう果汁に風味と甘味を加えて作られています。

米酢や果物酢とバルサミコ酢は違いますが、日本にある酢にワインや砂糖、みりんなどを加えれば代用は可能。そのほかに、日本で使われているソースと甘味料を混ぜても近いものが作れるでしょう。

身近な調味料を使ったバルサミコ酢代用

バルサミコ酢やバルサミコ風調味料の原材料が分かったところで、さっそく代用調味料を作ってみましょう!ポイントは、果汁とコクのある甘味です。
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