ライター : Raico

製菓衛生師 / スイーツ&フードアナリスト / フードライター

そもそも「ベーキングパウダー」とは

別名「ふくらし粉」の名の通り、お菓子やパン作りによく使われる膨張剤です。重曹と重酒石酸カリウム、炭酸アンモニウムを混ぜたもので、水分に反応して発生する炭酸ガスによって生地をふくらませます。さらに熱で反応が加速するため、生地は寝かせず混ぜたらすぐに焼く、が鉄則です。

重曹との違い

ベーキングパウダーの材料でもある重曹は、単体で膨張剤として使用することができます。ベーキングパウダーは水分で膨張し、加熱により反応が加速しますが、重曹は加熱しなければ膨張しません。 独特の苦味、黄色がかった色に仕上がるという特徴のほか、縦に膨らむベーキングパウダーとは逆に、重曹は横に膨らみます。

「アルミフリーのベーキングパウダー」の意味

ベーキングパウダーの原材料のひとつ、ミョウバンに含まれているのが、健康への影響が懸念されている硫酸アルミニウム。はっきり証明されてはいませんが、WHO(世界保健機関)や厚生労働省も、アルミ多量摂取注意の指針を出しています。(※1) アルミフリーのベーキングパウダーとは、この硫酸アルミニウムを使用していないものです。

小さじ1杯はどれくらい?ベーキングパウダーのグラム数

調味料によって重さは異なるため、小さじ1=5cc=5グラムとなるものはごくわずか。片栗粉も同様です。よく使う分量をグラムに換算すると、このようになります。
小さじグラム
小さじ1杯4g
小さじ2/3杯2.7g
小さじ1/2杯2g
小さじ1/4杯1g
小さじ1/8杯0.5g

ベーキングパウダーがないときの代用方法

重曹

ベーキングパウダーの材料である重曹の代用は、もちろん可能です。ただし、独特のにおいや苦味が出、焼き上がりの色も濃くなります。仕上がりがもっちりするので、どら焼きなどの和菓子におすすめです。

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