ライター : 伊藤 千亜紀

フードアナリスト

パセリは冷凍して保存しよう!

トマトソースやホワイトソース、お肉料理などの仕上げに、パセリをパラっと振りかけるだけでぐんと彩り豊かになり、料理が一段とおいしく見えますよね。彩りとしてサンドイッチやコロッケなどに添える名脇役の存在です。 古来パセリは、食用としてだけでなく薬用にも用いられていた食材で、ビタミンやβカロテン、カルシウムや鉄なども豊富に含まれています。そのため、食べずに捨てるなんてもったいないのです!せっかく買ってきた食材という意味でも、捨てられたら寂しいですよね。パセリの購入を躊躇してしまう方、また、家庭菜園で作ってみたけれど最後は枯らしてしまった、なんて方もいるのではないでしょうか。
ちなみに、パセリと一口に言っても、付け合わせなどでよく目にする葉が縮れたパセリと、葉が平たいイタリアンパセリがありますよね。このふたつ、実はどちらも香り成分はほとんど変わりません。食感が全く違うので生のまま食べると別物のように感じるのが不思議なところです。冷凍保存はどちらでも可能なのでお好きなパセリでお試しください。 いずれにしても使い切れずに冷蔵庫で保存すると、保存方法によってはすぐに萎れてしまうのがパセリの特徴でもあります。通常冷蔵保存だと、日持ちは1週間から長くても2週間というところです。今回は、そんなパセリを長く日持ちさせられる冷凍保存と使い方について紹介します。

パセリの冷凍保存の仕方

冷凍パセリは、生のまま冷凍する方法と、ドライパセリにしてから冷凍する方法の2つの方法があります。ビタミンなどの栄養素も丸ごと保存したい場合は、生のまま冷凍がおすすめです。より長く日持ちさせたい場合は、ドライパセリを冷凍するのが良いですよ!

準備するもの

・新鮮なパセリ(好きなだけ) ・キッチンペーパー ・フリーザーバック(冷凍保存できる袋なら何でも) 生のまま冷凍する場合、ドライパセリにして冷凍する場合、いずれの方法も保存に大切なのは、「水気を切ること」と「空気に触れさせないこと」です。それでは、順番に手順を見ていきましょう。

”生のまま冷凍”する手順

1. 新鮮なパセリをよく洗います。 2.キッチンペーパーでよく水気を切ります。ここで水気を残さないのがポイント! 3.一番太い茎から葉を摘み、フリーザーバックに入れて冷凍します。 4.一晩ほどしっかり冷凍したら、パリパリになるのでフリーザーバックの上から揉んで粉砕すれば出来上がり。 とっても簡単ですよね!3で残った太い茎も、捨てずにスープなどに入れるとおいしく食べられますよ。

”ドライパセリにして冷凍”する手順

1.新鮮なパセリをよく洗います。 2.キッチンペーパーでよく水気を切ります。ここで水気を残さないのがポイント。 3.一番太い茎から葉を摘み、キッチンペーパーを敷いた耐熱皿の上に重ならないように並べ、電子レンジ500ワットで2分ほど加熱します。 4.カリカリになっていればOK。まだならば30秒ずつ追加してカリカリにします。 5.フリーザーバックに入れて、上から揉んで粉砕して出来上がり。 パセリの量やレンジの熱の通りかたで、加熱の時間が変わってきます。一気に追加加熱せずに30秒ずつ追加してくださいね。

保存期間

生のまま冷凍したもので1か月程度ドライパセリにして冷凍したもので数か月日持ちします。ですが、これはあくまで目安であり、冷凍保存している間も常温や冷蔵に比べるとゆっくりとはいえ、少しずつ劣化は進んでいきます。風味も色味も落ちてしまう前に使い切りましょう。

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