ライター : 渡辺 りほ

管理栄養士

「セロリ」ってこんな野菜

淡色野菜の一種であるセロリは、葉・茎を食べるのが一般的です。セロリの茎はスープの具材にするほか、サラダや炒め物にもできます。葉は天ぷらや佃煮にするとおいしいですよ。また、独特の香りを活かし、肉料理の臭み消しとしても使えます。

さまざまな料理に使えるセロリのカロリーは、100gあたり12kcalとヘルシー。ダイエット中の食事に活用できますよ。(※1)

セロリの歴史

セロリの原産地は地中海沿岸で、中近東にも野生種が存在しています。原産地では、セロリは薬草や香草として古代ローマ時代から利用されていました。17世紀ごろになると、フランスで料理に使われはじめます。

セロリが日本に入って来たのは16世紀末ごろ。武将の加藤清正が、国内に持ち込んだことがきっかけと言われています。この歴史からセロリは「清正人参」とも呼ばれます。戦後、洋食が一般的になったころ、各家庭でも食べられるようになりました。

ダイエットにもぴったりなセロリの栄養素

カリウム

セロリ100gあたりには、カリウムが410mg含まれています。カリウムは塩分の排出を促す作用があり、塩分の摂り過ぎによるむくみ対策に役立ちます。

むくみは体重増加の原因のひとつ。とくに筋肉量が少ない女性は血流が滞りやすく、むくみにつながることが多いです。ダイエット中に余分な水分や老廃物を身体にため込まないよう、カリウムが豊富な食品を摂りましょう。(※1,2,3)

食物繊維

セロリ100gあたりには、食物繊維が1.5g含まれています。食物繊維は不溶性と水溶性に分けられますが、セロリには不溶性が豊富。不溶性食物繊維は便の量を増やし、腸の運動をサポートする作用があります。

ダイエットのために食事量を減らして食物繊維が不足すると、便秘につながるおそれが。また、朝食を抜いたり、栄養バランスが偏ったりすることも便秘の原因です。セロリのように食物繊維が豊富な食品を取り入れながら、食事のバランスを整えましょう。(※1,4,5)

アピイン、セネリン

アピイン、セネリンはいずれもセロリの香り成分です。セロリの独特な香りを生み出すこれらの成分には、精神を落ち着ける作用があります。ダイエット中にイライラしやすい……という方は、セロリを食べる際に香りから楽しむのがおすすめです。

また、アピインは、セロリのほかにパセリにも含まれています。(※6,7)
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