ライター : 池野 三奈美

管理栄養士 / Webライター

イタリア料理に欠かせないグアンチャーレ

皆さんはイタリア料理に欠かせない食材と聞くと、何を思い浮かべますか。おそらく大半の方がトマトやオリーブオイルを答えるのではないでしょうか。

今では日本でもイタリア料理を食べられるお店はたくさんあり、家庭で再現する際も、フランス料理と比べると作りやすいイタリア料理。そんななか、本場イタリアでは欠かせない食材のひとつ、グアンチャーレをご存じですか。

この記事では、まだあまり馴染みのない食材「グアンチャーレ」の作り方やおすすめレシピをご紹介します。

グアンチャーレとは?

「グアンチャーレ」とは、豚の頬肉を使う生ハムのこと。豚の頬肉は日本で「トントロ」と呼ばれる部位です。名前はイタリア語で「頬」を意味する「グアンチャ」に由来しています。塩漬けにして2~3週間の熟成期間のあと、乾燥させるのが一般的な作り方です。

脂肪が多く、風味や旨みが強いのが特徴。主にイタリア料理のカルボナーラやアマトリチャーナの具材に使われます。そのほかにも野菜と炒めたりシチューに入れたりといろいろな料理と相性がよい食材です。

パンチェッタとの違いは?

グアンチャーレとパンチェッタはどちらも豚肉の塩漬けですが、使う肉の部位が異なります。パンチェッタは豚バラ肉を使うため、肉と脂身のバランスがよいのが特徴です。

パンチェッタはイタリア料理だけでなく、ヨーロッパのいろいろな国の料理にも使われます。パスタやスープ、ピザ、サラダなどの具材として、幅広く使える食材です。料理に使うと旨みが増すため、コンソメやブイヨンなどを入れなくても深みのある味わいを楽しめます。

ベーコンとの違いは?

日本でも一般的な食材として浸透しているベーコン。グアンチャーレとは使用する肉の部位や製法が異なるため、まったく別の食材です。

ベーコンはパンチェッタと同様に豚バラ肉で作るのが一般的ですが、豚ロース肉や豚肩ロース肉を使う場合もあります。グアンチャーレやパンチェッタとの製法の違いは、塩漬けしたあとに燻製をおこなうことです。煙で燻すことで独特な風味が生まれます。ほどよい塩気があり、さまざまな料理に使いやすいのが特徴です。

グアンチャーレの作り方

グアンチャーレの特徴やパンチェッタとの違いについてご紹介しました。まだまだ日本で既製品のグアンチャーレを手に入れることができるお店は限られていますが、原材料が豚ほほ肉と聞くと、自宅でできるのではないかと思ってしまいますよね。

そこで、次に自宅でできる一般的なグアンチャーレの作り方をご紹介します。特別な設備や材料は必要ありませんので、気軽にチャレンジしてみましょう。

材料

・豚ほほ肉 ・塩 ・ハーブ(お好みで)

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