ライター : 稲吉永恵

野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ

日野菜とは?特徴や名前の由来

日野菜は、滋賀県蒲生郡日野町で室町時代に発見された伝統野菜で、かぶの一種です。“あかな”とも呼ばれており、現在は九州から信越までの幅広い地域で栽培されています。主な産地は滋賀県・京都府・三重県のあたりですよ。

ほっそりとした大根のような見た目で、葉に近い部分は紫色をしています。茎や葉にも紫色が混じる、色合いの美しい野菜。一般的に漬物にすることが多いですが、辛味と苦味のバランスがよく、サラダや天ぷら、炒め物に使ってもおいしいですよ。

日野菜を選ぶときは、根はしっかり締まっていて表面に張りががあるものがおすすめです。葉は鮮やかな緑色でみずみずしく、しおれていないものを選びましょう。

名前の由来

室町時代に偶然、日野の地で自生している野生菜を発見したのは、日野の領主だった蒲生貞秀公でした。野生菜を摘んで漬物にしてみたところ、とても美しい色で上品な味わいだったことから、栽培し、京都の公家に献上したと言われています。

それ以来、日野の地で発見された野生菜を「日野菜」と呼ぶようになり、日野菜の漬物は「さくら漬け」という名で今なお親しまれています。

日野菜といえば「漬物」!基本の漬け方と保存のコツ

※画像はイメージです
日野菜といえばやはり漬物ですね。桜色が美しい根の部分を輪切りにして上品に盛り付ければ、お酒のお供にもうってつけです。葉の部分は、みじん切りにしてしょうゆを垂らし、炊き立ての白いごはんにのせて食べるのもおすすめですよ。

刻んでおにぎりに混ぜるのはもちろん、酢飯に混ぜたり炒飯やパスタの具材にしたりしてもおいしいです。特にちらし寿司にすると、酢飯が桜色になって彩りが美しく華やかに仕上がります。

日野菜の基本の漬け方

材料

・日野菜……1kg強
・塩(アク抜き用)……100g
・塩(本漬け用)……50g
・みりん……大さじ3杯
・酢……大さじ2杯

作り方

1. 日野菜をていねいに水洗いし、一日干してしっかりと水気をとる

2. 根と葉を切り離し、根は短冊切りに、葉は刻んで別々の容器に入れる

3. 根は塩をふって軽くかき混ぜ、葉は塩揉みしてアク抜きをする

4. 根と葉それぞれに熱湯をかけたあと、水洗いする

5. 根に酢と塩をかけて混ぜ、葉には塩をかけて混ぜる

6. 漬物容器に、根をおいてから上に葉をのせて、しっかりとねじを締めて押さえ、漬け込む

7. 4日程度漬けてから、日野菜を取り出し汁気を絞り、みりんで味を調えればできあがり。お好みで酢をかけるときれいな桜色になります

短時間で食べられる。日野菜の即席漬け

「とにかく早く食べたい」というときは、ポリ袋で作る即席漬けがイチオシ。包丁もまな板もほぼ使わず、約10分で作れる手軽さが魅力です。一旦干してから4日ほど漬け込む漬物に比べ、みずみずしさを残し穀物酢の酸味をきかせたおつまみ感覚のひと品に仕上がります。サラダ感覚で食べられる!と我が家でも好評です。
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