日本人なら知ってるはず!「御御御付け」の意味と味噌汁との違い

同じ漢字が並んでいる「御御御付け」、読めるでしょうか?実はこれ、毎日食卓に上がっているものなんですが、意外と知らない人が多いかもしれません。今回は、そんな御御御付けの正体とその語源について探ってみました。知らないあなたは要チェックです!

2017年6月15日 更新

ライター : ニコライ

グルメライター。スイーツやお店の紹介、コラムまで食に関することは幅広く書いていこうと思います。日本酒が好きで飲み歩きも多いこの頃。旅行先のカフェに行くのも好きです。どうぞ宜…もっとみる

おみおつけとは?

「おみおつけ」とは、味噌汁を丁寧に表現したことばです。 これは古くは女房詞(女房言葉)から派生して、今では一般化し特に関東地方で多く使われる言葉なのだとか。 味噌汁がなぜ「おみおつけ」と呼ばれることになったのか、おみおつけの語源や歴史、味噌汁との違いなど、おみおつけにまつわる話をご紹介していきたいと思います。

「御御御付け」の読みが「おみおつけ」

「御御御付け」は「おみおつけ」と読みます。これは、先ほども書いた通り、室町時代の女房詞(女房言葉)から派生したものです。なぜ頭に「御」が3つ続くのかについては、次のような説があります。

名前の由来にはいろんな説が

女房詞に“膳の飯につけて出す汁物”と言う意味の「つけ」に、接頭語「御」をつけた「おつけ」という言葉があります。その「おつけ」をさらに丁寧にして「御御(おみ)」をつけたものが「御御御つけ」(おみおつけ)であるという説。 また、「おみ」は味噌の女房言葉であり、本来は吸い物のことであった「おつけ」に、味噌の意の「おみ」をつけて味噌汁を「おみおつけ」と呼ぶようになったという説。 ひとつの言葉の由来でも、いろんな説があるんですね。

丁寧語には「おみ」をつける

「“おみ”ことば」、というものがあります。 例えば、「足」を丁寧に表現した「御御足(おみ足)」ということば。頭に「お」だけをつけても「み」だけをつけても、意味が変わったり言いにくかったりします。「おみ」という接頭語の重ね表現だと、しっくりした言葉になりますね。 この「おみ」を頭に着けて表現する言葉に、「御御足(おみ足)」「御神酒(おみき)」「御神輿(おみこし)」「御神籤(おみくじ)」などがあります。「御神酒(おみき)」の元になる言葉も「御御酒(おみき)」で、「御御(おみ)」は丁寧語「お」と「み」を重ねてひとつの接頭語として使われたものと考えられています。 ほかにも「御御(おみ)」の語源には諸説あるようですが、正確な語源はわかっていないとされています。

おみおつけの歴史

味噌汁の発祥

長い歴史の中で、私たち日本人の健康を支えてきた味噌。 「味噌汁」というお料理は、平安時代に登場する味噌と、鎌倉時代に中国からやって来た僧が伝えたすり鉢の登場で作り始められました。粒味噌はそれまでは食べ物につけたりしてそのまま食べられていたようです。すり鉢の登場で、すりつぶした味噌が水に溶けやすいことがわかり、そこから味噌は味噌汁として利用されるようになりました。 味噌汁は鎌倉武士の食生活を支え「一汁一菜(主食、汁もの、おかず、香の物)」の食事の基本スタイルが確立されました。これは現代人の、バランスの取れた食生活のためのお手本にもなっています。 味噌や味噌汁などが庶民の口に入るようになったのは、室町時代になってからと言われています。この時代には、大豆の生産量が増え農民たちが味噌を作って保存するようになりました。味噌汁をはじめ、数々の味噌料理がこの時代に作られ今に伝わっています。
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