ライター : とも

子育てフードライター

人間もどんぐりを食べられる!

子どものころ、公園や森でどんぐりひろいをした記憶はありませんか?顔を描いたり、やじろべえやコマにして遊んだり。コロンとしたフォルムでかわいらしく、たくさん集められるとうれしかったという方も多いのでは?

そんなどんぐり、実は食べられますよ!「拾ってきたどんぐり、本当に食べて大丈夫?」「おいしくないのでは?」そんな疑問をお持ちの方のために、どんぐりをおいしく食べるコツをお教えします。

どんぐりは貴重な食材だった!

現在は、どんぐりを食べる人はなかなかいないかもしれませんが、昔は食料として重宝されていました。時代は縄文時代までさかのぼります。当時の人々は、狩りや採集で手に入れた食料を食べ、食べきれない分は穴や屋根裏に貯蔵して、少しずつ食べていたと考えられています。

現在残っている遺跡からも、クルミや栗、トチなどと並びどんぐりが多く見つかっているのです。アクが強いどんぐりは水にさらしてからすりつぶして粉にし、おかゆや団子にして食べていたと考えられています。

どんぐりを食べてみよう

おいしいどんぐりの見分け方

どんぐりは、ブナ属やコナラ属などさまざまな種類に分類されます。主に食用にむいているのはシイ属の2種類とクリ属の栗。シイ属を見分けるときは、ガクをチェックしましょう。

クヌギやコナラなどのどんぐりは、ガクがお椀のような形で実を包んでいるのに対し、シイ属のどんぐりは、実全体がガクに包まれていますよ。

見た目が特徴的で、食べやすい「スダジイ」

シイ属のどんぐりのなかでも、もっとも食べやすく見た目が特徴的なのがスダジイ。実自体は細く尖っていて、アーモンドに似た形です。実が熟すまでは薄い殻のようなガクに覆われていて、熟すとガクが3つに裂けるのが特徴。

なお、実に穴が開いているものは虫が入っている場合があるため、避けてくださいね。

調理方法

1. どんぐりについたゴミやガクを取り除き、ボウルに入れて水洗いします。未熟な実や虫食いがあるものは浮いてくるので、取り除きましょう。

2. 水気をふき取ったら、厚手の鍋やフライパンで乾煎りします。鍋を揺すりながら、どんぐりの殻にヒビが入るまで煎りましょう。紙袋に入れて電子レンジで加熱してもOKです。

3. 殻をむいて食べます。

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