
ライター : ニコライ
グルメライター。スイーツやお店の紹介、コラムまで食に関することは幅広く書いていこうと思います。日本酒が好きで飲み歩きも多いこの頃。旅行先のカフェに行くのも好きです。どうぞ宜…もっとみる
ホヤとは?
みなさん、「ホヤ」って聞いたことはありますか?ホヤとは、全国的に生息しているものではありますが、主に宮城県で多く水揚げされている脊索動物(せきさく)です。その見た目は、貝やナマコに似ており、色は鮮やかなオレンジ色で、インパクト大!少しグロテスクな見た目ですが、味はおいしいといわれています。
宮城県で獲れるホヤは、「マボヤ」と呼ばれ、肉厚で甘さがあり、全国でとれるマボヤのなかでも、群を抜いておいしいといわれているのです。さらに、ホヤの旬は5月中旬から8月中旬といわれており、この時期のホヤを食べることをおすすめします。また、ホヤを食べるときは、必ず新鮮なものを食べるようにしてください。それは、ホヤが古くなってくると、ゴムのような変な味を出してしまうからです。
新鮮なホヤの味は、甘み、渋み、苦み、潮の香りを兼ねそなえた、独特の味があります。新鮮なものほど、おいしくいただけるのだそうです。日本を大きく揺るがした、あの大震災後、ホヤが流されてしまい、一時は日本の海から姿を消したそうです。ホヤは、生まれてから3年経ってやっと出荷できるそうで、漁師さんのホヤに対する強い想いとともに、現在ではホヤの出荷が再開されています。
そんなホヤを使ったホヤの塩辛について、これからご紹介していきます。
ホヤの塩辛の特徴
ホヤは、お刺身や酢の物などでも多くの方に食べられていますが、その中でも有名なのが「ホヤの塩辛」です。
ホヤの塩辛は、ホヤ独特の味を活かしながら、塩味をきかせています。その見た目は、獲れたてのウニやイクラに近いオレンジ色をしており、貝のようで、とても肉厚。そのまま食べても十分おいしいのですが、わさび醤油につけて食べると、味がしまってさらにおいしくなりますよ。
そんなホヤは、なんと自宅でも作ることができるのです。自宅で作ってみたい!という方に、ホヤの塩辛の作り方をご紹介していきます。
ホヤの解体方法
ホヤの解体方法から説明していきます。
・ホヤの先端には、凹凸があり、この凸の部分を切り落とす。
※凹の部分を切り落とすと、黒い部分が出てきてしまうので要注意。
・凸の部分から出る「ホヤ水」と呼ばれる水をボールにとっておく。
・ホヤの真横から、半分にするように殻のまま包丁を入れ、切っていく。
・片方の手で殻を持ち、もう片方の手でホヤの身を殻から外す。
・ホヤの身についている黒い部分は、食べられないので、包丁などで切り落としておく。
ホヤのさばき方
・解体したホヤの身を解体時に出した「ホヤ水」の中へしばらくつける。
・ホヤ水から取り出し、ホヤの身をキレイに水洗いする。
・ひと口サイズに包丁で切っていく。
※ホヤの食感を楽しみたい方は、やや大きめに切るとよいでしょう。
塩辛にする
・鍋にみりん(日本酒)を入れ、グツグツとなったらお酒を飛ばして、粗熱を取ってください。
・ボールにさばいておいたホヤの身を入れ、塩をふります。
・塩とまぶしたホヤの身に、粗熱をとったみりん(日本酒)を注ぎ入れてよく混ぜましょう。
・フタのあるケースに入れたら、冷蔵庫で3日ほど寝かせれば出来上がりです。
意外と簡単にホヤの塩辛を作ることができるので、ぜひ参考にして作ってみてください。
ホヤの塩辛の食べ方
ホヤの塩辛の独特な味と甘みが、たくさんの方に愛されています。そのクセの強さに、ハマってしまうと病みつきになり、抜け出せないほどです。そんなホヤの塩辛の食べ方についてご紹介していきます。
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