ライター : mari

アラサーOL甘党ライター

「しょっつる鍋」とは?

「しょっつる鍋」とは、魚醤・塩魚汁を出汁に、ハタハタという深海魚を入れる秋田の冬の鍋料理です。魚を塩漬けにし1年以上魚が溶けるまで寝かせたものをこして、うまみ成分を取り出した魚醤のことをしょっつると言います。醤油が高級品であった時代に醤油の代わりの調味料として編み出された秋田県の伝統的な調味料です。

上品な味わいのハタハタの身とプチプチとした魚卵「ブリコ」に、あっさりとしたスープとしょっつる独特の風味は相性抜群で、まろやかなコクが絶品です。しょっつる鍋の本場である男鹿市では、ハタハタ以外の具を入れずに汁物仕立てにしますが、しょっつる鍋の一般的な具材は豆腐、長ねぎ、白菜などです。

しょっつる鍋の歴史

「しょっつる鍋」は、江戸時代初期から始まりました。ハタハタを使って「しょっつる」を各家庭で手作りしていたとのことです。明治時代に入ってから、徐々に手作りする家庭が減っていきました。時代が進むにつれハタハタの漁獲量が減少したことが背景にあります。現在では工場で作られていて、秋田県を代表とする伝統的な郷土料理となりました。

しょっつる鍋の基本の作り方

シンプル。あっさり風味のしょっつる鍋

素材の味が引き立つしょっつる鍋はいかがでしょうか。味付けはしょっつるのみとシンプルながら、コク深い風味を堪能できますよ。ハタハタは崩れやすいのでサッと煮る程度にしてくださいね。ハタハタの旨味としょっつるの風味が相まって絶品です。具材を入れるだけで、簡単に本格的なしょっつる鍋を作れますよ。

まだまだある!しょっつる鍋レシピまとめ

1. だし香る。たっぷり具材のしょっつる風鍋

ニョクマムかナンプラーを使ってしょっつる鍋を作ってみましょう。異国の風味としょっつるの風味が絶妙にマッチしますよ。具沢山で野菜がたっぷりなので大満足できること間違いなしです。ハタハタが煮えすぎないうちに召し上がれ。

2. お好みの具材で。簡単しょっつる鍋

余った具材で手軽に作るしょっつる鍋はリピートメニューになりますよ。上品なだし汁の香りと風味があっさりとして食べやすいです。土鍋に水と昆布を入れて半日置いて作るので、しっかりとだしが出ておいしいですよ。

3. シャキシャキ食感。ししゃもと白菜のしょっつる鍋

ししゃもがたっぷりと入るしょっつる鍋はいかがでしょうか。ししゃもがほろりとやわらかく、だしの風味と相まってついつい箸が進みます。ナンプラーの味付けでほどよい塩味はくせになるおいしさですよ。

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