ライター : 稲吉永恵

ローフードマイスター・野菜ソムリエ・オーガニックコンシェルジュ

野菜や果物の持ち味を生かす食べ方を提案する野菜ソムリエ。美容師・ローフード認定校講師として働きながら、パンと焼き菓子を製造販売しています。不調や不安をやわらげる、心と体にや…もっとみる

すくなかぼちゃとは?

飛騨高山の丹生川(にゅうかわ)地域特産の「宿儺(すくな)かぼちゃ」。一般的なかぼちゃと違い、薄い緑色で40〜50cmほどの細長い形が特徴です。表面はすべすべしていて、一見へちまのよう。かぼちゃと思えない人も多いのではないでしょうか。

すくなかぼちゃは、古くから岐阜県高山市丹生川町周辺で、自家用野菜として栽培されていました。飛騨の伝統野菜を特産品にするべく、2001年生産者6名で栽培に取り組み始め「すくなかぼちゃ」と命名。 今では特産品の高級かぼちゃとして広く認知されています。

すくなかぼちゃの名前の由来

昔からが語り継がれている「両面宿儺(りょうめんすくな)」の伝説。5世紀初頭の仁徳天皇の時代にあらわれた両面宿儺は、日本書紀では、妖怪や鬼など、悪として扱われています。

しかし、すくなかぼちゃの産地である飛騨高山では、両面宿儺は神祭りの司祭者や農耕の指導者として、地元復興に貢献していたため親しまれてきました。今でも地域の人々は親しみを込めて「宿儺さま」と呼ぶのだそう。

「すくなかぼちゃ」は、「両面宿儺」のように人々に親しまれて欲しいという願いを込めて、名付けられたとされています。

すくなかぼちゃの旬

すくなかぼちゃは、2002年に立ち上げられた「丹生川宿儺かぼちゃ研究会」によって、栽培方法や、種や品質を管理され、現在高山市や飛騨市の限られた農家によって栽培されています。

露地物(ろじもの)のすくなかぼちゃは8月から収穫が始まり、7日間ほど追熟してから出荷します。8月中旬〜下旬に旬を迎え、10月いっぱいまで市場に出回りますよ。

すくなかぼちゃの特徴

すくなかぼちゃは、見た目はへちまのように細長くすべすべしたなめらかな皮が特徴。皮の色は薄い灰緑色ですが、中身は濃い黄色で、全体の中心に種があります。皮が薄く、扱いやすいことが魅力です。

味わいは、栗かぼちゃに似ていて、ホクホク感があり甘味がしっかり。一般的な西洋かぼちゃと比べると口当たりがなめらかで、味が染み込みやすいですよ。料理法としては、煮物や天ぷらはもちろん、プリンやアイスクリームなどのスイーツにもおすすめです。

野菜ソムリエおすすめ!すくなかぼちゃのレシピ5選

1. しっとりなめらか。すくなかぼちゃの煮物

かぼちゃの煮物も、すくなかぼちゃで作ればなめらかな口当たりと濃厚な甘味を楽しめます。すくなかぼちゃは、皮がとても薄いのでカットしやすく、青臭さも少ないのが特徴。火の通りが早いため、短い時間でできあがりますよ。

2. 甘くてホクホク!すくなかぼちゃのロースト

すくなかぼちゃはオーブンでローストすると、素材のおいしさを最大限に味わえます。一般的なかぼちゃよりも、カットしやすいのでお手軽。こんがり焼くだけで、ホクホク食感としっかりとした甘味を堪能できますよ。オリーブオイルの代わりにバターをのせて焼いてもGOOD。
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