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ミルクを先に入れる?後から入れる?
紅茶にこだわるイギリスでは、紅茶をめぐる論争というのが、しばしば行われているのですが、このミルクに関しても例外ではありません。
カップに入った紅茶より、「先に入れるのか」、それとも、「後から入れるのか」で、論争が繰り広げられています。
カップに入った紅茶に後からミルクを入れることを「ミルクインアフター(MIA)」、ミルクを先にカップに入れてから紅茶を注ぐことを「ミルクインファスト(MIF)」と呼んでいます。
この、ミルクと紅茶どちらを先に入れるかの論争は、130年もの間続けられていたのですが、2003年、権威のある英国王立化学協会が「ミルクが先」と発表したことで、一旦終止符がうたれています。
イギリスの権威ある王立化学協会が”How to make a Perfect Cup of Tea”(一杯の完璧な紅茶のいれ方)というリリースを発表しました。
結論は、「ミルクが先」のほうがミルクティーはおいしく味わえるというもの。
その理由は、冷たいミルクを先にカップに入れておいたほうが牛乳に含まれるたんぱく質の熱変性が少なく、紅茶とミルクがしっかり混ざるため、紅茶本来のおいしさが引き出されるということが化学的に実証されたからなのです。
日本では、まず、カップに入った紅茶の色(水色)の美しさを目でたのしむという方が多いです。なので、ミルクは後から入れるという場合が多いかもしれませんね。
わたしの場合は、今日は、ミルクティーをマグカップでたっぷり飲みたい。という時には、ミルクインファストをしています。
入れるミルクの量は、淹れた紅茶の種類や濃さによっても変わると思うのですが、だいたい、茶液の量の10〜20%がおススメです。
ミルクティーにおすすめの茶葉は?
ミルクに負けないコク、水色を持ったものがおススメなのですが、産地別ですと、北東インドのアッサム、スリランカのディンブラ、同じくスリランカのウバ、東アフリカのケニアなどがおススメです。
また、ブレンドですと、イングリッシュブレックファーストのような力強い風味のもの良いように感じています。
いずれも、少し、蒸らし時間を長くしたり、茶葉の量を調整したりして、ご自分の好みの味をお楽しみくださいね。
ロイヤルミルクティーの作り方
牛乳とお湯を同量にして、茶葉を蒸らすタイプの作り方。
材料(ティーカップ2杯分)
・牛乳 ティーカップ1杯
・熱湯 ティーカップ1杯
・茶葉 ティースプーン山盛り2杯
・熱湯 適量
・グラニュー糖 お好みで
作り方
1. 蓋のある手鍋を用意し、牛乳と湯を入れて加熱します。
2. 茶葉を器に入れ、熱湯をかけます。
3. 1.が沸騰寸前まで沸いたところで熱源を停止し、2.の茶葉を入れます。
4. 蓋をして3〜4分蒸らしたら、軽く混ぜ、ティーストレーナーを使って注ぎ分けます。
5. お好みでグラニュー糖などで甘味をつけると、よりコクが出ます。
ポイントは、器で、あらかじめ茶葉を熱湯で浸しておくというところ。これによって、茶葉が牛乳の中でもしっかりと開いて成分を出すことができます。
鍋に茶葉を投入したら、火は消してくださいね。そのままですと、苦味やえぐみの原因になります。あくまでも、茶葉は、蒸らします。
ミルクを使ったアレンジティー
たっぷりのミルクと、スパイスを使っておいしいマサラティー(チャイ)も作れます。
スパイスは、油で溶け出る成分をたくさん含んでいるので、ミルクを使うことによって、より多くの成分を抽出できちゃうんですよ!
まだまだ残暑が厳しいので、アイスアレンジティーも、活躍しそうです。
タピオカを使って、タピオカミルクティーも、食感がたのしくておいしいですよ!
いかがでしたでしょうか?
これから秋に入ると、ミルクティーがとても恋しい季節がやってきます。
ぜひ、ご自宅で、おいしいミルクティーをたのしんでくださいね!
(写真&スタイリング/micamaru)
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