ライター : 相原民人

バリスタ

コーヒーは“フルーツ”なんです

コーヒーというのは非常に親しみのある飲み物だと思います。誰でも一回は飲んだことがあると思いますし、どんな味と問われればだいたい答えられると思います。ではどうやって作られているのか?と問われれば、答えられない人が多数なのではないでしょうか。日本のコーヒーは缶コーヒーや、インスタントコーヒーなどが日常に馴染んでおり、調味料のような扱いをされがちです。調味料がどうやって作られているか気にする人があまりいないようにコーヒーもみんなどうやって作られているか気にしていないのです。 あなたは苦くないコーヒーを飲んだことがありますか?そんなコーヒーないと思うかもしれません。でも、コーヒーは苦いというのは正直間違ってた考えです。 コーヒーはもともと果実です。さくらんぼに似ていることからコーヒーチェリーと言われます。このチェリーの中に2つ種が入っています。それがコーヒー豆です。その種を焙煎して(火を入れて)初めて見慣れたコーヒー豆になります。そのコーヒー豆を粉にして、お湯をかけて成分を抽出して、初めて液体としてのコーヒーとなるのです。「苦味」というのは焙煎の過程で焦がすことで生まれます。焦がさなければ苦みはなくコーヒーの果実のテイストを感じることができるのです。
では何故焦がすのか?と疑問に思うでしょう。簡単に言えば大量生産のコーヒーは味に対して無頓着で量重視で作られているからです。素材がそもそも美味しくないので、その嫌味がでないよう焙煎で焦がして苦味を加えることで飲めるようにするというわけです。そのようなコーヒーが市場の95パーセント以上を占めているので、コーヒーのイメージが「苦い」といったものになるのです。 でも中には量重視で作られたコーヒーではなく質重視で作られたコーヒーもあります。完熟した実だけを手摘みで摘み、欠点豆が入らないよう徹底的に品質管理されたコーヒーは、焦がさず焙煎することで果実由来の風味を豊かに感じることができます。 ひと昔前まではコーヒーの味を評価するという考え自体がなく、カフェイン摂取剤としての扱いが主でした。ですが、世の中の流れが大量生産大量消費から、質のいいものを大切にする傾向や、フェアトレード、ライフスタイルを大切にする傾向になるにつれ、コーヒーも味を評価して値段をつけるという風に少しづつ変わりつつあります。そのように農園と良好な関係を保ち、質に対して対等に対価を払って買い付けした品質の高いコーヒーのことをスペシャルティコーヒーといいます。今はまだ知る人ぞ知る存在ですが、この先みなさんが飲むコーヒーの選択肢に是非入れていただければと思います。コーヒーの概念を覆す力のあるコーヒーだと思います。

産地ごとの個性豊かな味わい

テロワールという言葉があリます。その土地から感じられる農作物の風味特性を指す言葉です。主にワインに使われる言葉ですが、コーヒーにも用いられます。ワインはブドウを原材料としますが、産地や品種、作り手によって大きく味が異なります。コーヒーも全く同じです。産地、品種、農園、年、精製方法など様々な要因で非常に複雑に味が変化します。ただ農園と密に取引するスペシャルティコーヒーに限った話ではあります。大量生産のコモディティーコーヒーは農園ごとの取引ではなく、その国の大きな工場での取引となります。工場ではその産地の様々な農園のコーヒーをごちゃ混ぜにして、味を均一化し、大量のコーヒーを確保しているため、農園の個性を知る余地はありません。 コーヒーの味はよくフルーツに例えられます。一概にフルーツといっても大きく味が違いますよね?コーヒーもそのくらい個性に幅があります。レモンのようだったり、イチゴのようだったり、産地による個性豊かなコーヒーを飲んでみて是非お気に入りを見つけてみてください。

ブレンド、シングルオリジンって?

ブレンドとは、名前の通りですが、複数の産地のコーヒーを混ぜたもののことです。混ぜることで、自分のイメージする味を作ることができます。LIGHT UP COFFEEのブレンドは、酸味と甘さのバランスを整えて飲みやすくし、毎日飽きずに飲めるようなコーヒーを作ることを目的としてブレンドしています。 シングルオリジンとは、農園ごとのコーヒーのことです。農家の目指した味をストレートに楽しむことができます。バランスのいいものがらアーティスティックなものまで、バラエティーに富んだ味になります。チャレンジするならシングルオリジンを飲んでみると面白いです。特にアフリカのコーヒーなんかは非常にユニークで、好みこそ分かれますが感動があるものが多いです。 ブレンドもシングルオリジンもロースターによって哲学が違います。 LIGHT UP COFFEEのシングルオリジンは私たちで焙煎して味付けするという考えはなく、如何に素材を良さをそのま引き出せるかに重きを置いてます。焙煎は玉ねぎと同じで火を通すと甘くなりますが、やり過ぎると焦げてしまいます。焦げないギリギリまで焼いて甘さのピークで焙煎を止めてあげることで、本来の素材を楽しむことができます。 素材を活かすも殺すもロースター次第です。そのお店でどんな意図で焙煎しているのか、またブレンドしているのか聞いてみて、お気に入りのお店を見つけてみるといいと思います。
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