ライター : 満畑ペチカ

調理師ライター

業務スーパーで買えるコーヒー豆ってどうなの?人気の4商品をレビュー

Photo by 満畑ペチカ

業務スーパーのコーヒー豆は、他店に比べて驚きの安さ。しかし、安いばかりでまずくないのか、実際の味が気になりませんか?この記事では、業務スーパーで人気のコーヒー豆4種類を実際に飲んで詳しくレビューします。

挽く前の豆やインスタントコーヒーなど商品タイプはさまざまですが、紹介するのはいずれもドリップ用粉末コーヒー(レギュラーコーヒー)です。ドリップコーヒーや淹れ方については、ぜひ以下記事もご覧ください。

大人気「ラグジュアリッチ」シリーズ

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業務スーパーのコーヒー豆といえば、定番なのが「ラグジュアリッチ」シリーズ。グラムあたり2円以下という安さにもかかわらず、喫茶店に引けを取らない味わいが人気の商品です。

そのおいしさは各種SNSでも話題になっており、「コスパ最強」「毎日飲むならこれ一択」という声も。ラインアップは全部で3種類あり、それぞれ焙煎度合いや豆の産地が異なります。

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豆は100%アラビカ種を使用しており、商品ごとに産地が異なる2種類の豆がブレンドされています。製法はこだわりの「単品焙煎」。豆をまとめて焙煎するのではなくそれぞれの豆を焙煎してからブレンドするため、産地ごとの個性とおいしさが最大限に引き出された味わいを楽しめるのだそうです。

製造者は、業務スーパーを展開する株式会社神戸物産のグループ会社・珈琲まめ工房株式会社。自社グループ内で製造しているからこそ、こだわりの商品を低価格で販売できるんですね。

1. ラグジュアリッチコーヒー360g

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「ラグジュアリッチコーヒー 360g」537.84円(税込)
ラグジュアリッチコーヒーは360gで537.84円(税込)。コーヒー1杯150mlに使う豆の量は12gが目安なので、360gで約30杯のコーヒーが楽しめます。コーヒー1杯に豆を12g使用した場合の値段は約18円です。

ラインアップは粉タイプ360g以外に、粉タイプ850g、豆タイプ360gの合計3種類。粉タイプ850gは毎日1杯以上コーヒーを飲むような方に、豆タイプ360gはさまざまな抽出方法(フレンチプレスやエスプレッソ)でコーヒーを飲みたい方におすすめです。

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ラグジュアリッチコーヒーは、やや深めのシティーロースト(中深煎り)。酸味と苦味の両方をバランス良く感じられる、一般的に多い焙煎度合いです。深煎りの一段階目で、深く色づいた豆からは、コーヒー豆特有の香ばしいかおりをしっかりと感じられますよ。

豆は酸味と苦味のバランスが取れたブラジル産、甘い香りと重厚なコクが感じられるコロンビア産の2種類が使われています。

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抽出したコーヒーを口に含むと、まず感じるのは強い苦味。少しえぐみにも似た、舌を刺激する苦さがあります。飲み込むたびにしっかりとコクを感じますが、かすかな酸味のおかげなのか、あとに残りません。

口いっぱいに広がる香ばしさは、これぞコーヒーといった味わい。酸味が少ないので、酸っぱいコーヒーが苦手な方におすすめです。ミルクやクリーマーを入れてもコーヒーの風味が負けないので、カフェラテやカフェオレが好きな方にもおすすめですよ。
【商品情報】
商品名:ラグジュアリッチ コーヒー
内容量:360g
原産国:ブラジル、コロンビア

2. ラグジュアリッチモカブレンド

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「ラグジュアリッチモカブレンド」537.84円(税込)
ラグジュアリッチモカブレンドは、ラグジュアリッチコーヒーと同じく360gで537.84円(税込)。コーヒー1杯150mlに使用する豆は12gなので、1袋で約30杯分のコーヒーを楽しめます。豆12gを使用した1杯あたりの値段は約18円です。こちらはドリップ用粉タイプのほか豆タイプ360gも販売されています。

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ラグジュアリッチモカブレンドはやや浅めのハイロースト(中煎り)で、シティローストと同じく一般的な焙煎度合いです。シティローストよりも一段階浅く煎られており、酸味をベースにやわらかな苦味を感じられます。

豆は酸味と苦味のバランスが良いブラジル産、華やかな香りとフルーティーな酸味が特徴のエチオピア産の2種類を使用。ちなみに「モカ」の9割以上は、エチオピアで生産されているそうですよ。

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コーヒーを口に含むと、香ばしさと共に華やかな香りがふわっと広がります。ラグジュアリッチコーヒーに比べると少し驚くくらい苦味がやわらかく、さわやかでほんのり甘い味わいです。

一方で酸味がしっかりしているものの、浅めのコーヒー特有の喉がキュッとなるような酸味ではないため、さらりと飲めます。普段はコーヒーにミルクを入れる筆者ですが、モカブレンドはブラックのままゴクゴク飲めました。すっきりとしたブラックコーヒーがお好きな方におすすめのブレンドです。
【商品情報】
商品名:ラグジュアリッチモカブレンド
内容量:360g
原産国:ブラジル、エチオピア

3. ラグジュアリッチキリマンジャロブレンド(粉)

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「ラグジュアリッチキリマンジャロブレンド」527.04円(税込)
ラグジュアリッチキリマンジャロブレンドは、360gで税込527.04円(税込)。1杯150mlに使う豆の量は12gで、1袋360gはコーヒー約30杯分、1杯あたりの値段は約18円です。こちらはドリップ用粉タイプ・360gサイズのみの販売でした。

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焙煎度合いはモカブレンドと同じくやや浅めのハイロースト(中煎り)。豆はバランスタイプのブラジル産と、強い酸味とコクに加え甘い香りが特徴のタンザニア産の2種類が使われています。

タンザニアというとあまり馴染みがないかもしれませんが、実はコーヒーの産地である山「キリマンジャロ」のある国がタンザニア。山の名前がそのままコーヒーの名前になっています。タンザニア産のコーヒーは、その特徴から「野性味あふれる味わい」と表現されることもあるそうです。

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抽出したコーヒーを口に含むと、まずは甘さのある香りが広がります。コーヒーが舌の上に広がっていくにつれ、感じるのはシャキッとした酸味と上品な甘み。モカと違うのは、はっきりとした苦味があることです。

まるでラグジュアリッチコーヒーの苦味、ラグジュアリッチモカブレンドの酸味を一度に両方味わえるような、贅沢な一杯です。ブラックはもちろんですが、ミルクやクリーマーを入れてもおいしくいただけますよ。酸味と苦味をどちらもしっかりと感じられるので、コーヒーゼリーを作るときにもおすすめのブレンドです。
【商品情報】
商品名:ラグジュアリッチ キリマンジャロブレンド
内容量:360g
原産国:ブラジル、タンザニア

業務スーパー最安値のコーヒー「ミディアムローストブレンド」

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「ミディアムローストブレンド」397.44円(税込)
業務スーパーでは、人気の「ラグジュアリッチ」シリーズ以外のコーヒーも販売されています。なかでも最安値で購入できるのが、黄色のパッケージが目印の「ミディアムローストブレンド」です。

1袋380gで397.44円(税込)で、コーヒー1杯に豆12gを使った場合、コーヒー約32杯分となります。豆12gを使ったコーヒー1杯あたりの値段は約12円です。「ラグジュアリッチ」シリーズと比較すると、1杯あたり6円以上も安価。これは驚きのコスパですね。

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ミディアムローストブレンドの焙煎度合いは、名前のとおりミディアムロースト(浅煎り)。具体的には「ラグジュアリッチモカブレンド」や「ラグジュアリッチキリマンジャロブレンド」のハイローストよりも、一段階浅い焙煎度合いです。

味わいは苦味が弱くはっきりとした酸味があり、軽やかな飲み口。喫茶店やカフェでは「アメリカーノ」「アメリカンコーヒー」としてよく用いられています

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抽出したミディアムローストコーヒーからは、やわらかな甘い香りが漂ってきます。口に含むとかなりあっさりした軽い味わいで、苦味は少なく、酸味もほんのりと感じられる程度です。

苦味や酸味などの刺激が少ないので、1日に何杯もコーヒーを飲むけれど胃への負担が気になる方にぴったりなブレンドですよ。味わいより安さを重視したい方にもおすすめです。
【商品情報】
商品名:ミディアムローストブレンド
内容量:380g
原産国:ベトナム、ブラジル
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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