ライター : さく坊

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ブルーチーズとはどんなチーズのこと?

ブルーチーズとは、その名のとおり青いカビのはたらきによって熟成させるナチュラルチーズです。起源は2,000年以上前の古代ローマ時代までさかのぼり、当時の文献に記述があるとされています。以来ヨーロッパを中心に、いまやアメリカや日本を含む多くの国で製造されるようになりました。

白カビのカマンベールと違い、ブルーチーズは表面だけでなく、内部にも青カビが繁殖するように作られます。そのため、チーズの断面が大理石のように青いマーブル模様になっているのが特徴です。

世界3大ブルーチーズをチェックしてみよう

ブルーチーズにはさまざまな種類がありますが、なかでも代表的なのが「世界3大ブルーチーズ」と呼ばれるもの。ゴルゴンゾーラ・スティルトン・ロックフォール、それぞれの特徴について簡単に説明します。

もっともマイルドで食べやすい「ゴルゴンゾーラ」

数あるブルーチーズのなかでも、よく耳にするのがこの「ゴルゴンゾーラ」ではないでしょうか?イタリア・ミラノ近郊にある町の名前が、そのままブランド名になっています。DOP(イタリア原産地名称保護制度)により、厳格に生産地が限定されているチーズ。

ゴルゴンゾーラはクリーミーでほんのり甘いドルチェと、青カビが多くピリッとした辛口のピカンテに大別されます。日本では、クセが少なくてやわらかく料理に使いやすいことから、ドルチェタイプのものが圧倒的に人気です。

エリザベス女王の好物として有名「スティルトン」

イギリスのエリザベス女王が来日した際、宮内庁が本国から空輸で取り寄せたとの逸話があるほど、女王の好物だといわれています。イギリスの指定された3州のみで、厳格な規定のもとに製造されたものだけが、「スティルトン」を名乗れます。

強い香りとなめらかな口当たり、濃厚な味わいのなかにピリッとした辛さをあわせもつブルーチーズ。かつてこのチーズを食べると奇妙な夢を見やすいという、英国チーズ協会の調査報告があり、当時の話題になったことがあります。

羊乳で作る濃厚な味わいが魅力「ロックフォール」

3大ブルーチーズのなかで唯一、羊の生乳から作られるのが「ロックフォール」です。フランス南部のロックフォール村にある、山の洞窟から採取した独自の青カビで熟成させるチーズ。厳格な生産工程が定められていて、AOC(フランス原産地統制呼称)に指定されています。

フランス最古のチーズといわれていて、刺激的な香りと風味、強い塩味のなかにしっかりした旨味があるのが特徴。塩気が強いため、はちみつをかけたりドライフルーツと合わせたりと、甘めに調理するのが好まれるようです。

ブルーチーズのパスタ&リゾットレシピ5選

ブルーチーズを使う料理はさまざまありますが、日本では特にイタリアンで使用されることが多いです。ここでは、イタリアンの代表料理である、パスタやリゾットのレシピを紹介します。
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