⑤魚河岸揚げ

「タラの身にすくい豆腐が練り込んであり、ふんわりなめらかな食感です。原料の豆腐には国産大豆と名水を使用しています」

鉄則2.「一番出汁」と「追いがつお」で最高の出汁を作る

次に重要なのは、出汁。出汁の種類やひき方は地域によって異なりますが、今回は紀文食品の発祥の地に合わせて「関東風」で。 「関東風は、昆布とかつお節の一番出汁を使います。究極の味わいに仕上げるため、さらに追いがつおでうまみをプラスしましょう」
<出汁と調味料の黄金比>
出汁:濃口しょうゆ:みりん=10:0.5:0.3

関東風おでん出汁のとり方

[材料](10カップ分)
水…11カップ 昆布…20㎝角1枚 かつお節…50g しょうゆ…1/2カップ みりん…大さじ4 かつお節(追いがつお用)…20g
[作り方]
1、昆布はかたく絞ったぬれぶきんで汚れをふき取り、3~4ヵ所に切れ目を入れる。 2、鍋に水と①を入れて火にかけ、沸騰直前に昆布を取り出す。 3、かつお節を加え火を止め、かつお節が沈んだら、ふきんでこす。 4、鍋に③でとった出汁、しょうゆ、みりんを入れてひと煮立ちさせる。 5、追いがつお用のかつお節を加えて火を止め、かつお節が沈んだら、ふきんでこす。

鉄則3.「下準備のひと手間」が澄んだ味を生む

忘れてはいけないのが、大根、こんにゃく、卵などの定番アイテム。しっかりと出汁を煮含めるためには、ちょっとしたコツがあります。 「大切なことは、すべての素材が食べごろになるように仕上げること。そのためには、いろいろな素材をごった煮にするのではなく、野菜は下ゆでをしたり、厚揚げやがんもどきは熱湯をくぐらせたりと、きちんとした下準備をすることが大切です」

大根

「大きめに輪切りをし、裏側に十文字に切り込みを入れます。それから米のとぎ汁でやや芯が残るくらいに下ゆでし、水にさらします」

こんにゃく

「塩をつけてもみ込み、4~5分放置します。その後沸騰した湯で5分ゆでて、ざるの上で冷まします。これでこんにゃく特有の臭みがやわらぎます」

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