ライター : noranora69

「ソルガムきび」とは?

今回ご紹介する「ソルガムきび」は南アフリカが原産の穀物。干ばつに強く、紀元前3000年ごろから栽培されてきた歴史の古い食物です。 インド・中国を経由してアジアの各国やアメリカへと普及しました。ほかの作物が枯れてしまうような痩せた土地でも収穫できる貴重な食材として扱われてきました。 その名前を初めて聞くという方もいるかもしれませんが、実は日本でも「たかきび」として古くから栽培されてきた穀物なのです。

その種類は2000以上

ソルガムきびはそれぞれの土地で、その環境に合うよう改良され、今や2000種類以上もあるのだとか。原産地のアフリカでは「クスクス(パールミレット)」と同じような食べ方がされています。 また、全生産量の25%はアメリカで栽培されており、カンザス・オクラホマ・ネブラスカなどの降雨量の少ない地域で栽培されています。 アメリカではソルガムきびの種類は4つに分けられます。「ソルガム」(ホワイトソルガムきびの比率が98%以下のもの)、「タンニンソルガム」(種皮に色がついたものが多い)、「ホワイトソルガム」(種皮に色がついたものが少なく、ほとんどが白い)、「ミックスソルガム」(それ以外)となっています。

ソルガムきびの効能

栄養価が高く健康的な穀物として世界的に有名なソルガムきび。世界五大穀物のひとつに数えられ、小麦・米・トウモロコシ・大豆と並び称されるほどです。

白米より食物繊維が豊富!

ソルガムきびは白米の4倍も食物繊維を含み、またカルシウム・鉄分なども豊富に含んでいます。栄養価は玄米に匹敵するほどで、食物繊維の働きにより腸内環境も整えられたり、食べすぎを防いでダイエット効果が期待できたりもします。 また、ソルガムきびはグルテンフリーの穀物です。そのため小麦アレルギーの方でも安心して食べることができます。とにかく栄養満点なので、ソルガムきびでクッキーを作って園児に食べさせている保育園もあるそうです。

ソルガムきびを使ったレシピ

ソルガムきびは白米と一緒に炊いてもOK!実際に食べた人によると「クセがなく食べやすい」味とのこと。いろいろな料理に利用できそうです。キヌアなどの穀物のように、茹でて冷ましてからサラダに入れてもおいしく食べられます。 粉末状のソルガムきびなら、ケーキやクッキーの生地にも使いやすいですね。ではレシピアイデアをいくつかご紹介します。

グリル野菜のサラダ

鍋にチキンスープ(野菜スープでもOK)とオリーブオイル・塩・水を入れて沸騰したら火を弱め、ソルガムきびを入れて混ぜ、ふたをして30分煮ます。キヌアとキビも入れ、ふたをしてさらに15分煮込みます。味見して穀物類がまだ硬いようなら水を追加し、柔らかくなるまで煮ます。 赤ピーマン・玉ねぎはみじん切りにして、とうもろこしは芯から取って一つひとつ粒をばらします。バターと黒コショウで味付けし、中弱火で炒めます。 ゆでた穀物類とソテーした野菜、コリアンダーとフェタチーズを大きなボウルで混ぜ合わせ、メイソンジャーのような容器に蜂蜜・ライム果汁・オリーブオイル・塩コショウを混ぜシェイクしてからサラダの上に注ぎます。よくドレッシングを混ぜて完成! キヌアとキビ、とうもろこしも入れて超ヘルシーな一品に。とうもろこしは缶入りのものでも使えます。

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