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七草粥の由来は中国にありました!
中国の前漢(紀元前206年~8年)の時代に、1月1日は鶏・2日は狗(犬)・3日は猪(いのしし)・4日は羊・5日は牛・6日は馬・7日は人・8日に穀とそれぞれの占いをして新年の運勢をみていました。その中の7日の日は「人日(じんじつ)の節句」という行事がおこなわれていました。
さらに時代は進んで唐の時代(618年~690年 705年~907年)、人日の日に「七種菜羹」(ななしゅさいのかん)と呼ぶ7種類の菜を入れた汁を飲むようになり、健康で無事暮らせるようにと願いをかけたといいます。また官吏(役人)の昇進発表の日を1月7日にしたので出世できるように願いをかける意味でも食べられたのです。
日本に伝わったのは奈良時代
この習慣が奈良時代の日本に伝来し、年始に若草をつんで食べる「若草つみ」、7種の穀物でお粥を作る「七種粥」の習慣と結びついて『七草粥』へと形を変えていったのです。江戸時代には人日の節句として定められ、ますます人々の間に1月7日に七草粥を食べるという行事は定着していきました。
お正月に食べ過ぎた胃をいたわる七草粥
7日は松の内(1月1日~7日)の最後の日になりますので、お正月のごちそうを食べ過ぎた食傷気味の胃腸をいたわるという意味も込めて人々は七草粥を食べるようになります。青菜を食べて栄養分を体に取り入れ、元気で暮らせるようにと願ったのです。
「七草粥」には何を入れればいいの?
さて、七草とは何をさすのでしょうか?七草には「春の七草」・「秋の七草」とありますが、七草粥に入れるのは「春」のほうです。
春の七草は、蘿蔔(すずしろ) =大根、菘(すずな)=かぶ、芹(せり)、薺(なずな) 、御形(ごぎょう) 、繁縷(はこべら) 、仏の座(ほとけのざ) です。
大根は消化を助けて、風邪の予防もしてくれ、かぶはビタミン豊富です。芹は食欲を増強してくれ香り高い野菜で、薺はペンペン草のこと、江戸時代には一般的に食べられていたんだとか。御形は解熱効果のある草で、繁縷は腹痛薬としても使われていました。仏の座はタンポポにも似ており、繊維質が豊富です。
かぶと大根以外は聞いたことがないという方も多いかと思います。スーパーでは「七草粥セット」を売っているところもありますので、買ってきて、どれが何という草なのか確認するのも楽しいかもしれませんよ。
しかしもちろん無理にそろえることもありません。春の七草を七草粥に入れるようになったのは日本でもだいぶ後になってからのことで、それまでは野菜以外の具を入れて7種にした地方もあるのです。冷蔵庫にある野菜、ほうれん草・ネギ・三つ葉などを使ってもいいでしょう。
では、作り方は?
材料
お米...1合
春の七草セット...スーパーで買ってきたものを。それ以外の野菜でもOKです。
塩...適宜
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