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今、コーヒーの世界に新たな変化の波が押し寄せている
3月下旬には、アメリカ西海岸のBlue Bottle Coffeeが2014年中に日本でショップオープンを計画中というプランを発表、コーヒー好きの間で話題になり、オープン予定地の清澄白河は一躍ホットワードに踊り出ました(あくまでもコーヒー好きの間です)。
日本でもシングルオリジンのスペシャルティコーヒーにいちはやく着目して紹介してきたコーヒーショップたちに進化の動きが出ています。2号店を出店したロースターさん、移転してスケールアップを図るコーヒースタンドなど、着実にサードウェーヴという波は伝わり続いています。
出典: www.gizmodo.jp
このように、コーヒーを取り巻く環境はめまぐるしく変わってきています。
そして、コーヒーの時流に敏感な人たちによって、日本への到来間近と予言されているのが「サードウェーブ・コーヒー」というムーブメントなんです。
そもそもサードウェーブ・コーヒーとは?
サードウェーヴという言葉の意味を簡単におさらいすると、1970年までのアメリカでコーヒーが広く一般家庭でも飲まれるようになったファーストウェーヴ、スターバックスに代表されるシアトル系深煎りコーヒーが世界的に人気となった1990年代までのセカンドウェーヴに続く、第3の波、それがサードウェーヴです。
出典: www.gizmodo.jp
ファースト、セカンドときて、今回がサード、三番目の波ということ。
とはいえ、ファースト、セカンドはどのようなムーブメントだったのかイマイチわからないところ…。
ということで続いては、ファーストウェーブ、セカンドウェーブの特徴をザックリとご説明しましょう!
ファーストウェーブとは?
セカンドウェーブとは?
ファーストウェーブへの揺り戻しから、より高品質なコーヒーを提供しよう、という
動き。この流れの後半が、スターバックスがエスプレッソビバレッジを出し始めた頃。
エスプレッソ系ドリンクを出すインディペンデント系ロースター、カフェ興隆の時代で、
コーヒーは味を重視する傾向に。
出典: amberbubbles.com
誰もが気軽にコーヒーを楽しめるようになった現在。
さらに美味しいものを味わいたいと思うのが人間の性分でしょう。
つまり、サードウェーブへの流れは必然の結果といえます。
ファースト、セカンドと辿ったムーブメントは、遂にサードウェーブへと差し掛かります。
続いては、サードウェーブコーヒーを構成する3つの特徴を取り上げてみましょう。
「サードウェーブ」をオススメする3つの理由
【その1】単1種の苗木から収穫されたコーヒー豆だけを使用する「シングルオリジン」
【その2】 浅煎り〜コーヒー本来の香りを楽しむために〜
サードウェーブ・コーヒーの味は、浅煎りで抽出された「強い酸味」が特徴です。エスプレッソ系が主流であった「セカンドウェーブ」のときには「深煎り」が好まれていましたが、サードウェーブではその逆の「浅煎り」が主流。豆本来の味に大きく左右される「浅煎り」で個性的な味が楽しむことができます。
浅煎りにすることで、コーヒーが持つ本来の個性・良質な酸味(アシデティー・香りを含んだ酸味の質感)を楽しむことができます。
【その3】 ロースター(コーヒーショップ)と生産者の「ダイレクトトレード」
従来、コーヒー豆の生産者から消費国のコーヒー会社やロースターの手に豆が届くまでに、
1.生産者
↓
2.生産国の生産処理業者・生豆輸出会社
↓
3.消費国の生豆輸入業者
↓
4.消費国コーヒー会社
というように、仲介業者の手が入っていまいた。
それに対して、サードウェーブが重要視する「ダイレクトトレード」は、
1.生産者
↓
2.生産国の生産処理業者/輸出業者
↓
3.消費国のコーヒー会社
or
1.生産者
↓
2.消費国コーヒー会社
このように、業者と会社、またはロースターの間でダイレクトトレード(直接取引)を行うことで、仲介業者の手が入らなくなります。
つまり、仲介業者に豆を買い叩かれることで最も打撃を受ける生産者を守るというシステムが生まれるのです。
生産者の生活を守りつつ、高品質の豆を提供してもらうという信頼関係がサードウェーブの基本的な考え方になります。
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