「プラリネ=ボンボンショコラ」を指す場合もある

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ベルギーやスイス、ドイツなどではボンボンショコラ(=フィリングを詰めたひと口大のチョコレートのこと)を「プラリーヌ」と呼ぶことから、プラリネ=ボンボンショコラを指す場合があります。

混乱してしまいがちですが、この場合ボンボンショコラのセンターは “ナッツをキャラメリゼしたプラリネ” に限定されません。クリーム状や液体状のフィリングを詰めたチョコレート全般を意味し、ガナッシュを入れたプラリネ、リキュールを入れたプラリネなどの総称として使われます。

また、ボンボンショコラのセンターの定番がナッツをキャラメリゼしたプラリネのため、ボンボンショコラ=プラリネになったという説も。

そのため
・ボンボンショコラ全般をプラリネと呼ぶ
・プラリネがセンターのボンボンショコラをプラリネ(プラリネチョコレート)と呼ぶ
・ガナッシュとプラリネを混ぜたチョコレートをプラリネと呼ぶ

など、いろいろな使い方がされています。

イタリア発祥の「ジャンドゥーヤ」との違い

※画像はイメージです
プラリネと同じくナッツを使うお菓子に、イタリア・トリノ発祥の「ジャンドゥーヤ」があります。ジャンドゥーヤはローストしたヘーゼルナッツやアーモンドに砂糖を加えてペースト状にし、チョコレートを混ぜたもの。そのまま食べたり、ボンボンショコラのセンターに使われたりします。

プラリネとジャンドゥーヤの大きな違い

  1. プラリネはナッツをキャラメリゼするが、ジャンドゥーヤはしない
  2. ジャンドゥーヤはチョコレートを混ぜるが、プラリネはチョコレートを混ぜるわけではない
  3. ジャンドゥーヤはそのものをお菓子として食べることがあるが、プラリネは基本的にお菓子の材料として使われる
※ここでの「プラリネ」は、ナッツをキャラメリゼしたものを指しています

プラリネ、ボンボンショコラ、ジャンドゥーヤの違いまとめ

プラリネナッツをキャラメリゼしたもの(ボンボンショコラを指す場合もある)
ボンボンショコラフィリングを入れたひと口大のチョコレート
ジャンドゥーヤローストしたヘーゼルナッツやアーモンドに砂糖を加えてペースト状にし、チョコレートを混ぜたもの
プラリネは基本的に「ナッツをキャラメリゼしたもの」を指しますが、ボンボンショコラ(フィリングを入れたひと口大のチョコレート)を意味する場合もあります。ジャンドゥーヤはローストしたヘーゼルナッツやアーモンドに砂糖を加えてペースト状にし、チョコレートを混ぜたもの。

ナッツをキャラメリゼしたプラリネはお菓子の素材として使われるのに対し、ジャンドゥーヤはそのものをお菓子として食べることがあります。

新潟だけの意味が!? 念吉の「プラリネ」ケーキとは

じつはご紹介した以外に、新潟だけの「プラリネ」の意味があるんです。念吉は、新潟県にある明治31年創業のお菓子屋さん。そんな念吉の看板商品であるプラリネは、3層に重ねたバタースポンジケーキにキャラメリゼしたアーモンドをのせ、チョコレートでコーティングしたお菓子です。

新潟県でプラリネと言えば、多くの人が念吉のお菓子を思い浮かべるほど人気の商品なんですよ。

いろいろなプラリネを味わってみよう

プラリネはアーモンドやヘーゼルナッツをキャラメリゼしたり、ナッツをパウダー状やペースト状にしたものを使ったりとさまざまな種類があります。ボンボンショコラのセンターにするのが定番ですが、アイスのトッピングやクッキー、ケーキの生地と混ぜるなどアレンジもさまざま。ぜひいろいろなおいしさのプラリネを味わってみてくださいね。

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