ライター : 両角舞

macaroniクリエイターズ/料理家、フードコーディネーター

現地の味を作ろう!ガイトートのレシピ

料理家、フードコーディネーターの両角舞です。インスタグラムで料理がもっと好きになる【手をかけレシピ】を紹介しています。手をかけるポイントを知ることで日々の料理を楽しい時間に変えて、料理上手になりませんか?

「ガイトート」は、屋台やローカル食堂などそこら中で食べられているタイの人たちも大好きな料理。ガイ=鶏肉、トート=揚げる、でタイの鶏のから揚げという意味です。

もう10年も前になりますが、レストランの立ち上げでタイの南部の都市ハジャイに住んでいた時期がありました。「とにかくおいしいものが食べたい!」という私のリクエストにスタッフの子たちが口をそろえて勧めてくれたのが、ガイトートの有名店。

やわらかい鶏肉にタイのハーブやナンプラーで下味がつけられ、衣は薄くてクリスピー。ザクザクのフライドオニオンとフライドガーリックがたっぷりトッピングされていて、風味豊かな味わいに感動したことを覚えています。

お店によって味わいはさまざまですが、ハジャイで食べたガイトートの再現レシピ作ってみました。できるだけ作りやすいレシピにしているので、ぜひ試してみてください!

材料(4人分)

手をかけポイント

  1. 米粉をメインに使うことで、油っぽくならずパリッとしたタイの屋台風の食感に仕上がります。余分な粉ははたいて落としてください。
  2. にんにくと玉ねぎを揚げて、油に香りを移してから鶏肉を揚げることで旨みと香りがアップ。
  3. パクチーの根はなくても作れますが、風味が本格的になるので手に入ればぜひ使ってみてください。

作り方

1.下味の材料を合わせる

ガラス容器にみじん切りにしたパクチーの根とすりおろしたにんにくが入っている

Photo by 両角舞

パクチーの根はみじん切りにする。下味調味料の材料をポリ袋にあわせておく。
パクチーの根とにんにくが並んでいる

Photo by 両角舞

パクチーは根っこ付きで売られていたら、きれいに洗って下味の風味づけに使います。にんにくは小さめのものは2片使ってください。

2.鶏肉に下味をつける

手羽元をフォークで刺している

Photo by 両角舞

鶏肉は骨に沿ってフォークで刺す。①に加えてもみ込み、冷蔵庫で3時間以上おく。
ポリ袋に入れた鶏肉と調味料を揉み込んでいる

Photo by 両角舞

長めに下味調味料につけることで中までしっかり味の濃いガイトートに仕上がります。一晩漬けてもOKです。

3.フライドガーリックとフライドオニオンを作る

薄切りにしたにんにくと玉ねぎがおいてある

Photo by 両角舞

にんにくと玉ねぎは薄切りにする。160℃の揚げ油に順に入れて素揚げし、きつね色に色付いたら取り出して油をきる。
揚げたにんにくを揚げ網ですくっている

Photo by 両角舞

にんにくと玉ねぎの香りが揚げ油に移ることで鶏肉が風味良く揚がります。
揚げた玉ねぎを揚げ網ですくっている

Photo by 両角舞

玉ねぎは糖分が多いため、焦げやすいので注意してください。きつね色になったらすぐ取り出します。

4.鶏肉に衣をまぶして揚げる

手羽元に粉をまぶしている

Photo by 両角舞

衣の材料を混ぜ合わせ、②の鶏肉に薄くまぶす。③の揚げ油を170℃に熱し、鶏肉を入れて5分から6分ほど揚げる。
手羽先を揚げ油で揚げている

Photo by 両角舞

手羽先、手羽元それぞれ上下を返しながらこんがりと揚げてください。揚げ終わりは高温にすることでパリッと油切れよく仕上がります。

5.フライドオニオンとフライドガーリックを散らして仕上げる

バットに揚げた鶏肉が並んでいる

Photo by 両角舞

全体がパリッと揚がったら取り出して器に盛り、③を散らす。好みでスイートチリソースとパクチーを添える。
ガイトートが器に盛られている

Photo by 両角舞

揚げたての熱々を手でつかんで頬張って。

タイにミニトリップ気分を味わおう

揚げている最中からエスニックな香りが漂って、気分はタイの屋台街。

タイらしい味わいになるポイントはパクチーの根とたっぷりのにんにくとナンプラー。パクチーは根っこがついているものが手に入るならぜひ捨てずに使ってください。(私はすぐ使わない時は冷凍保存しています)

日本でもおなじみのスイートチリソースは別名「ナムチムガイ」と言い、鶏肉用のつけダレなんです。こちらをつけて食べると甘辛さがプラスされて、さらにおいしく食べられます。手が止まらなくなってついつい食べ過ぎてしまうのでご注意くださいね。
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