ライター : 安田あかり

Webライター/管理栄養士

さつまいもの断面の黒い点の正体は何?食べられる?

さつまいもを切ってしばらくすると黒い点が出てくることがあります。この正体は「ヤラピン」という物質。さつまいもの皮付近に存在しており、もともとは乳白色の液体であるものの、時間が経つと黒く変化します。

葉や茎にも含まれており、食べられるものですので、安心してくださいね。(※1,2)

さつまいもの外側の黒い点や汚れは何?

さつまいもの皮に付着した少しツヤっぽく、触ると蜜のようにべたっとした黒い汚れの正体も「ヤラピン」です。

収穫した際に、切り口から染み出したヤラピンが皮に付着することが原因でしょう。あるいはさつまいも同士がぶつかって傷口から出てきたヤラピンが皮に付着し、そのまま黒く変化するという場合も考えられます。(※2)

傷んでるかも?さつまいもの黒い点NGパターン

NGパターン

  1. 低温障害が疑われる
  2. 黒カビが生えている

低温障害が疑われる

黒い点の原因がヤラピンである場合、「さつまいもを切ってからしばらくしてから出てくる」のが特徴。それに対し、切った際に最初から見られる黒い点は、低温障害が原因かもしれません。

さつまいもは低温の環境に置いていると腐敗する代表的な食材。低温の環境にさらされたさつまいもの場合、低温障害を起こし、切った断面が黒い場合があります。味が損なわれていることが考えれるため、処分するのをおすすめします。(※3,4)

黒カビが生えている

さつまいもの黒い点の正体が黒カビであるケースもあります。カビが生えやすい環境としては、湿度が65%以上で、温かい環境が挙げられます。そのため、さつまいもにカビが生えることも。

カビが生えている部分を除去したところで、見えない部分も汚染されているおそれがあるため、食べないようにしましょう。(※5,6)

【Q&A】さつまいもの黒い点が気になる場合はどうすれば良い?

A:さつまいもを切ったあと、水につけることをおすすめします。

ヤラピンが変色して黒くなるのが気になる方は、さつまいもをカットしたあと、ボウルに入れてさつまいもがかぶるくらいの水を加えましょう。料理のレシピでは「あく抜き」として記載されています。水につけると見た目が良く仕上がりますよ。
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