ライター : 相羽 舞

管理栄養士

いちごの食べ過ぎは体に悪い?

いちごはビタミンCが豊富な果物で、100gあたり62mg含まれています。適量であれば、免疫力の向上やストレス対策に役立ちます。また、いちごに豊富なペクチンという食物繊維の一種には、腸の調子を整える作用もありますよ。

しかし、いちごは食べ過ぎると下痢や頻尿など不快な症状につながるおそれが。 どんなデメリットがあるのか、具体的にみていきましょう。(※1,2,3,4)

いちご の食べ過ぎによる症状・リスク

食べ過ぎによる症状

  1. 腹痛や下痢を起こす
  2. トイレが近くなる
  3. アレルギー症状に注意

腹痛や下痢を起こす

みずみずしいいちごは、90%が水分です。そのため、食べ過ぎると水分の吸収がうまくおこなえず、下痢につながるおそれが。

また、いちごに含まれる水溶性食物繊維には、便をやわらかくする作用があるため、摂り過ぎると下痢を起こしやすくなります。(※1,4,5)

トイレが近くなる

いちごに含まれるカリウムには、利尿作用があります。また、前述したようにいちごは水分が多い果物のため、大量に食べると、トイレが近くなるおそれが。

健康な人では、通常の食事でカリウムが過剰になることはまれですが、サプリメントでカリウムを摂っている人は注意が必要です。(※1,3,6)

アレルギー症状に注意

同じ食材を過剰に食べることで、アレルギー反応を示すようになることがあります。そのため、毎日いちごを大量に食べ続けるのは避けましょう。

また、シラカンバやハンノキなどのカバノキ科に対する花粉症がある人は、いちごを食べるとのどや口の中の違和感、かゆみなどの口腔アレルギー症状をおぼえる場合があるため注意が必要です。(※7,8)

いちご の食べ過ぎの目安

一日10~13粒まで、それ以上は食べ過ぎ

果物の摂取量は、一日200gが目安とされています。1粒15gのいちごであれば、一日13粒までです。そのため、14粒以上は食べ過ぎといえます。大きいサイズ(20g)のいちごの場合は10粒までになるので、食べ過ぎを抑えるためには計量しましょう。

なお、いちご1人前は大きめのもので6粒(120g)程度。いちごだけに偏らず、いろいろな種類の果物を取り入れましょう。(※9,10,11)
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