食べ過ぎたときの対処法

いちごの食べ過ぎで下痢を起こしてしまったときは、水分と電解質の補給が大切です。経口補水液のような体への吸収が速い飲み物がおすすめ。消化吸収のよいおかゆやスープなどを摂り、なるべく安静にして休みましょう。

また、口腔アレルギー症候群では、まれに重篤なアレルギー症状が出る場合があります。呼吸困難やショック症状などがあらわれた場合はすぐに医療機関を受診しましょう。(※8,12,13)

【Q&A】いちごの食べ過ぎで太ることはある?

A. 極端に食べ過ぎると太る場合があります。

いちごは1粒(15g)あたり5kcal、糖質量は1.1gです。適量であれば太る原因になることはありません。しかし、いちごをはじめ果物は過剰に摂取すると果糖の摂り過ぎとなり、肥満につながるおそれがあります。(※1,10,14)

【Q&A】いちごは毎日食べても平気?

A. 毎日食べても問題ありません。

いちごを毎日食べることに問題はありませんが、目安量を守って食べましょう。また、いちごに豊富なビタミンCは、体内で合成できない成分なうえ、体外に排出されるのが速い栄養素です。そのため、食事からこまめに摂取することが大切ですよ。(※15)

【Q&A】子供の場合、食べ過ぎの目安は?

A. 1~2歳なら6粒まで、3~5歳なら10粒までを目安にしましょう。

一日の果物の摂取量は、1~2歳で100g、3~5歳で150gが目安です。1粒15gとすると、1~2歳6粒、3~5歳10粒までとなります。これは一日の果物をいちごのみとした場合なので、ほかの果物と組み合わせる場合は量を調整してくださいね。(※1,10,16)

いちごを食べるときのポイント

ポイント

  1. 生のまま食べる
  2. 洗い過ぎない
  3. 適量を食べる
いちごに含まれるビタミンCは熱に弱いため、生で食べると効率よく栄養を摂れます。そのまま食べるほか、スムージーやシャーベットにするのもおすすめ。

また、ビタミンCやカリウム、葉酸などの水溶性の栄養素は、水に溶け出しやすい成分です。洗い過ぎたり、水につけておいたりすると流出しやすくなるので、最低限でおこないましょう。

そして、食べ過ぎて体調を崩さないよう、適量を守ることも大切です。(※1,6,15,17,18)

いちごの食べ過ぎに注意しよう

いちごはつい食べ過ぎてしまいがちですが、下痢やトイレが近くなるなどのデメリットがあります。いちご狩りのようにたくさん食べられる機会では特に注意しましょう。また、毎日同じものを大量に食べ続けると、人によってはアレルギーにつながるおそれもあります。

しかし、いちごは適量であればビタミンCや食物繊維など、栄養補給にも役立つ果物。あらかじめ量を決めて、適量をおいしく食べましょう。
【参考文献】
※1 八訂食品成分表|女子栄養大学出版部
(2023/05/08参照)
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