ライター : 小嶋絵美

フードライター / 管理栄養士

さくらんぼの食べ過ぎは体に悪い?お腹を壊す?

さくらんぼは適量なら、ビタミンや食物繊維の補給に役立ちます。生でそのままパクっと食べられるので、手軽な間食としても便利です。しかし、食べ過ぎた場合に、お腹の調子が悪くなる、糖質を摂り過ぎる、アレルギー反応が出るなどのおそれも。さくらんぼの食べ過ぎによるリスクを具体的にみていきましょう。(※1,2,3,4)

さくらんぼの食べ過ぎによる症状・リスク

食べ過ぎによる症状

  1. 便秘や下痢を起こす
  2. 果糖を摂り過ぎる
  3. アレルギー症状が出るおそれも

便秘や下痢を起こす

さくらんぼは100gあたり1.2gの食物繊維を含みます。食物繊維は適量であれば便通にいいはたらきがありますが、一方で摂り過ぎると便秘や下痢といった不調が起こりやすいのも事実です。便通の不調が起こる原因としては、食物繊維によって腸内環境が悪化するためと考えられます。(※1,2)

果糖を摂り過ぎる

果物は果糖という糖質を含み、さくらんぼを食べ過ぎることで果糖を摂り過ぎるリスクがあります。果物はビタミンCやカリウム、食物繊維などが補給できますが、食べ過ぎに注意して摂り入れましょう。また、缶詰の果物はシロップ使用により糖質が多いため、生の果物を選ぶのがおすすめです。(※3)

アレルギー症状が出るおそれも

一度に多量の果物を食べることで強いアレルギー反応を誘発することがあります。これまで問題なくさくらんぼを食べられた人も口の中に異変を生じることがあり、注意が必要です。アレルギー反応は非加熱の果物で起こる特徴もあります。異変を生じたときは、医療機関を受診しましょう。(※4)

さくらんぼの食べ過ぎの目安

一日39粒まで、それ以上は食べ過ぎ

一日に食べていい果物の量をさくらんぼだけで摂取した場合、目安は39粒ほど。厚生労働省と農林水産省の「食事バランスガイド」で果物は一日200gほどが目安とされているためです。

この目安は、生の果物の場合です。市販の果汁100%のジュースなら、半分ほどの量に換算する必要がありますよ。(※5,6,7)
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