ライター : 塚本 晴香

管理栄養士 / webライター

ごぼうの食べ過ぎは体に悪い?

食物繊維が豊富なイメージのあるごぼう。実際には100gあたり水溶性食物繊維が2.3g・不溶性食物繊維が3.4g含まれています。

適量であれば、腸内環境を整え便通を促進するはたらきがあります。また歯ごたえの良さにより、咀嚼回数が増えるため食べ過ぎ対策にも役立ちますよ。

しかし、ごぼうは食べ過ぎるとお腹をこわしたり、栄養素の吸収を阻害したりするおそれが。どんなデメリットがあるのか、具体的にみていきましょう。(※1,2)

ごぼうの食べ過ぎによる症状・リスク

食べ過ぎによる症状

  1. 腹痛や下痢を起こす
  2. おならが出やすくなる
  3. お腹が張る
  4. 栄養バランスが偏る

腹痛や下痢を起こす

ごぼうに豊富に含まれる水溶性食物繊維。適量であればコレステロールを体外に排泄したり、腸内環境を整えたりといったメリットがあります。しかし、便をやわらかくするはたらきにより、摂り過ぎると下痢を起こすおそれがありますよ。(※1,2,3)

おならが出やすくなる

おならと食物繊維が関係しているの?と驚く方もいるのではないでしょうか。実は、ごぼうに豊富な食物繊維を食べ過ぎると腸内でガスが発生しやすくなります。そのため、おならが多くなってしまう場合がありますよ。(※1,4)

お腹が張る

ごぼうに含まれる食物繊維のなかでも、特に多いのが不溶性食物繊維。不溶性食物繊維は、胃や腸で水分を吸収し便の量を増やす作用があります。そのため、不溶性食物繊維を摂り過ぎると、腸内の便の量がどんどん増えお腹が張る原因に。(※1,2,5)

栄養バランスが偏る

ごぼうの代表的な栄養素の食物繊維。過剰摂取すると、カルシウムや鉄・亜鉛などのミネラル類の吸収を阻害するおそれがあります。ひとつの食材だけに偏ることなく、「主食・主菜・副菜・汁物」を組み合わせたバランスの良い食事をこころがけましょう。(※2,6)
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