ライター : 塚本 晴香

管理栄養士 / webライター

赤しそとはどんな食材?

シソ科シソ目である赤しそは、その名の通り葉が赤紫色をしています。バジル・ミント・ローズマリーなどと同じハーブの一種で、さわやかな香りが特徴的。赤しそは、梅干しや柴漬け・紅しょうがなどの色付けに欠かせない食材です。また、しそジュースとしても楽しめます。

青しそとの違い

青しそ、赤しそと区別されることからも、色の違いは見て取れます。これは、赤しそに含まれるシソニンと呼ばれる青紫色のアントシアニン色素によるもの。酸と反応すると、青紫から赤に変色します。

栄養価に関しては、青しそよりも赤しそのほうがβ-カロテンが少ないです。ですが、そのほかは青しそと大きな差はありません。(※1,2,3)

赤しそに含まれる栄養と効果効能

栄養と効果効能

  1. 抗酸化作用をもつ「アントシアニン」
  2. 炎症を抑える「ロスマリン酸」
  3. むくみ対策に役立つ「カリウム」
  4. ビタミンAのもととなる「β-カロテン」

抗酸化作用をもつ「アントシアニン」

アントシアニンとは、青紫色の天然色素のことでポリフェノールの一種です。赤しそが赤いのはこのアントシアニン色素が存在しているため。

アントシアニンには抗酸化作用が期待できます。抗酸化作用とは、たんぱく質やDNAが酸化されるのを抑える作用のこと。アントシアニンの抗酸化作用は、目の健康維持に役立ちますよ。(※1,2)

炎症を抑えるのに役立つ「ロスマリン酸」

ロスマリン酸とは、シソ科のハーブに多く含まれているポリフェノールの一種。名前からイメージできるかもしれませんが、ローズマリーから発見された成分ですよ。

ロスマリン酸には、炎症を抑える作用があります。そのため、アレルギー症状による炎症を和らげるはたらきが期待できますよ。(※4)

むくみ対策に役立つ「カリウム」

赤しそに豊富に含まれているカリウム。カリウムの主な作用は、心臓や筋肉・神経の機能を維持したり、細胞の浸透圧を調整したりします。また、摂り過ぎた塩分(ナトリウム)を体外に排出するはたらきも担っており、むくみ対策にも役立ちますよ。

ただし、水に溶けやすい性質をもつため、調理法としては、生のままかスープに入れて汁ごとすべて食べるのがおすすめです。(※5)
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