ライター : 朝戸尚子

管理栄養士 / webライター

長期保存水が体に悪いと言われるのはなぜ?

長期保存水は5~10年間保存できる水です。水の種類によっては添加物が使われていることもあるため体に悪いと言われることもあるようですが、健康に問題のない範囲内での添加物の摂取による悪影響はありません。

また長期保存水の商品ごとに原材料や賞味期限が異なり、添加物を使用せず水のみを原材料とした商品もありますよ。(※1,2)

長期保存水とミネラルウォーターの違い

保存期間の違い

通常のミネラルウォーターの賞味期限が約2年であるのに対し、長期保存水の賞味期限は5~10年と、2~5倍ほど長持ちします。(※1)

価格の違い

長期保存水は通常のミネラルウォーターと比べて価格が高めに設定されています。長期保存水の価格は商品によって異なりますが、おおよそ2Lの長期保存水が6本セットで税込み2,000円前後程度です。

ボトルの違い

ペットボトル内の水は開封前であっても、中身が少しずつ蒸発します。水の量が減って表示容量と実際の容量が変わると、計量法の違反となってしまいます。

長期保存水のボトルは5~10年の賞味期限設定に耐えられるよう、通常のミネラルウォーターと比べて厚みのあるものや気密性容器などが使われています。(※3,4,5)

賞味期限切れの長期保存水は飲んでも大丈夫?

賞味期限は「期待されるすべての品質の保持が十分に可能」であると認められる期限です。長期保存水の賞味期限を過ぎたからといって飲めなくなるわけではありません。

大規模な災害に備えて水の家庭備蓄が推奨されているので、賞味期限が切れたからといってすぐに廃棄せず、いざというときに役立てましょう。(※1)

保存水は体に悪いわけではない

体に悪いと言われることがある長期保存水ですが、殺菌方法や容器を工夫することによって長持ちするため、体に悪いわけではありません。一部の商品では添加物が含まれますが、普通に飲む分には添加物の摂り過ぎで悪影響が出ることはありません。

ぜひ長期保存水を活用し、災害用の備蓄として役立ててくださいね。
【参考文献】
(2024/02/08参照)
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