ライター : 小嶋絵美

フードライター / 管理栄養士

災害時はたんぱく質が取れる保存食が必要

災害時は食事の栄養に偏りがでやすいです。とくにおにぎりやカップラーメンといったエネルギー源の摂取が中心だと、たんぱく質が不足してしまうおそれがあります。

それでは、災害時のたんぱく質不足を避けるために、どんな保存食(非常食)を用意するといいのでしょうか。詳しく見てみましょう。(※1)

たんぱく質を含む保存食|1. 缶詰

缶詰

  1. さば缶
  2. ツナ缶
  3. 焼鳥缶
  4. コンビーフ
  5. うずらの卵
魚や肉、うずらの卵などを使った缶詰はたんぱく質が豊富です。

さば缶(水煮)を例にすると、1食で摂るたんぱく質量を約20gと想定した場合、1缶(190g)で2人前弱のたんぱく質を補給できます。さらに、さば缶は災害時に不足しやすいビタミンB1も多いため、優秀な保存食のひとつです。(※2,3,4)

たんぱく質を含む保存食|2. レトルト食品

レトルト食品

  1. 丼・カレー
  2. パスタソース
肉や魚などを使ったレトルト食品には、たんぱく質が多く含まれています。

レトルト食品はたんぱく質量をよく確認して選ぶといいでしょう。レトルトカレーには、たんぱく質量の多い商品があります。近年、パスタの麺も高たんぱくの製品が開発されているので、上手に活用したいですね。(※5,6)

たんぱく質を含む保存食|3. 肉・魚加工食品

肉・魚加工品

  1. ビーフジャーキー
  2. するめ
  3. かつお節
  4. サラダチキン
100gあたりのたんぱく質量は、ビーフジャーキー54.8g、するめ69.2g、かつお節77.1g、サラダチキン22.8~30.1gです。

ビーフジャーキーやするめを間食にしたり、かつお節をごはんにかけたりすると手軽なたんぱく質補給に便利。また、サラダチキンを保存食にするなら、常温保存できる商品が向いています。(※7,8,9,10,11)

たんぱく質を含む保存食|4. プロテイン製品

プロテイン製品

  1. プロテインパウダー
  2. プロテインゼリー
  3. プロテインバー
プロテインパウダーは、カフェオレ味、ココア味などさまざまなタイプが販売されています。災害時に、水や牛乳なしでそのまま摂取できるプロテインゼリーもおすすめ。

プロテインバーのたんぱく質量は1本あたり20gです。たんぱく質のほかにビタミンB群も摂れますよ。(※12,13,14,15,16)

たんぱく質を含む保存食|5. その他の食品

その他食品

  1. ロングライフミルク(LL牛乳)
  2. 常温保存可能な豆腐
  3. 高野豆腐
ロングライフミルク(LL牛乳)は長期間の常温保存ができるため、保存食にぴったり。常温保存可能な豆腐、冷暗所で保存できる高野豆腐も栄養豊富なたんぱく質源です。

このような保存食を買い置きして、ローリングストックすると、日常でも活用できて無駄がないですよ。(※17,18,19)
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