代替食品の植物性チーズを活用する

アレルギーがあっても食べられるチーズとして、植物性チーズがあります。豆乳やココナッツオイルを原料とするものが売られており、乳製品が使われていないため、チーズアレルギーの人でも食べられますよ。

アレルギーがあってもチーズを使う料理が食べたいときに活用できますね。(※7,8)

カルシウムを意識して摂る

プロセスチーズには100gあたり630mgのカルシウムが含まれ、カルシウムを摂るのに適した食品です。カルシウムは骨や歯の形成や、健康な骨の維持にかかわるため、成長期だけでなく全年代でしっかり摂りたい栄養素です。

チーズが食べられない場合、ほかの食品でカルシウムを摂ることを意識しましょう。魚や大豆製品、青菜、海藻などからカルシウムを摂取できますよ。(※4,9,10)

栄養成分表示を確認する

アレルギーがある場合は、栄養成分表示を確認することが大切です。チーズアレルギーの場合、チーズそのものはもちろんですが、注意したい成分があります。

アレルギーの原因となる「カゼイン」「ホエイパウダー」や、歯磨き粉やガムに使われる「リカルデント」は避けましょう。「リカルデント」はカゼインが使われており、アナフィラキシーショックを起こした子どもがいると報告されています。(※1)

チーズアレルギーについてのQ&A

Q. 赤ちゃんのチーズアレルギーが心配。離乳食はどう進めればいい?

A:医師の指示がある場合を除き、心配だからとチーズを避ける必要はありません。ほかの食材と同じように初めて与える際は様子を見ながら進めましょう。

チーズは生後7~8か月頃から取り入れられます。チーズのなかでも、初めは脂肪分の少ないカッテージチーズがおすすめ。初めて与える際は、赤ちゃんの体調がよいときに、新鮮なものを少量から与えるようにしてください。

なお、すでに食物アレルギーと診断を受けている場合は医師の指示に従いましょう。(※11,12,13)

Q. 大人もチーズアレルギーに注意が必要?

A:大人でも注意が必要です。

子どもの頃は平気だったものが、大人になって突然アレルギーになる場合があります。とくに、体調が悪かったり疲れていたりすると、それを引き金にアレルギーが発症することも。チーズを食べて体調に異変がみられたら、なるべく医療機関を受診し検査しましょう。(※14,15)

Q. チーズアレルギーの人は牛乳を飲んでもよい?

A:少量飲める可能性がありますが、医師の指示に従いましょう。

チーズはたんぱく質量が多く、同じ量の牛乳と比べると約7倍含まれています。アレルギーの原因となるのは基本的にたんぱく質のため、牛乳は少し飲めるけどチーズは食べられない、というケースが考えられます。とはいえ自己判断では進めず、進め方は医師の指示に従ってくださいね。(※16,17)
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