ライター : 冷凍作り置きシーラー狂 AYA(小平文)

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真空パック機でまとめ買いも作り置きも便利に◎

Photo by 冷凍作り置きシーラー狂 AYA(小平文)

真空パック機を365日毎日使うほど愛してやまない料理家の小平文です。真空シール機を使って冷凍作り置きを作り、週3料理・週4温めごはんを実践しています。

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これまで雑誌や新聞でも真空シール機の使い方を度々ご紹介してきました。
また、真空シール機の便利な使い方を世の中に広めるべく、定期的にレッスンを開催しています。

この記事では、そんな真空シール機マニアのわたしが選ぶおすすめの機種と選び方のポイントを紹介します。

真空シール機、導入するメリットは?

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真空シール機を導入すると良いことずくめですが、大きなメリットの一つが食費を節約できること。

業務スーパーなどでまとめ買いした食材や、ふるさと納税で注文した大量のお肉や魚介類。真空シール機を使うと鮮度を保ったまま長期保存できるので、賞味期限を気にして急いで食べなくて済むようになります。

食材ロスの削減もできるし、真空状態でコンパクトになるため冷凍庫もすっきり整理整頓。

また、食材のストックがあれば買い出しの回数も減らせるので、効率的に毎日のごはんの準備ができるようになります。
買い物の回数が減ると無駄なものを買わなくなるので、時間とお金の節約になりますよ。

真空パック機を使うメリット

  1. 霜が付かず、冷凍焼けしないので味が劣化しない
  2. 冷凍庫のニオイから食材を守り、おいしく長期保存できる
  3. 水分の多い食材や料理でも、汁漏れの心配がない
  4. 食材がコンパクトになり、冷凍庫が整理整頓される

家庭用真空パック機は「溝式」「ノズル式」の2タイプ

家庭用の真空シール機は、「溝式」と「ノズル式」の2タイプに大別されます。「溝式」「ノズル式」とは空気を脱気する方式のことです。
タイプによって使える袋の形状が異なりますが、どちらも袋の素材はナイロンポリです。特徴として、空気を通しづらい・においを通しづらい・熱で溶けて密着する、が挙げられます。
溝式ノズル式
本体価格が安い×
本体がコンパクト
専用袋がいらない
操作が簡単
空気戻りしない
水分があるものに使える×
メンテナンスしやすい×

溝式のメリット/デメリット

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真空パック機というと「溝式」を採用しているメーカーが多く、量販店やコストコでも取り扱われています。選択肢が多く、ノズル式に比べて価格帯が安価であること、また本体がコンパクトで場所を取らないことから真空パック初心者に人気です。

溝式で使用する袋はエンボス加工された専用袋で、好きな大きさに切って使うロール式と、初めから袋になっているタイプとがあります。
一般的に専用袋と呼ばれますが、メーカーで販売しているものしか使えない機種と、エンボス加工された専用袋ならどれでも使える機種があるので購入するときは注意してください。

また、袋の端を溝に挟んで密着させるという構造上、水分がある食材の脱気真空は基本的にできません。アタッチメントを使うことで可能な場合もありますが、水物ができないと用途が限られるので注意が必要です。

溝式のメリット

  1. 本体が安価で購入できるので始めやすい
  2. 本体がコンパクトで場所を取らない
  3. アタッチメントの種類が豊富(ワインボトル用キャップ、フードコンテナなど)

溝式のデメリット

  1. エンボス加工された専用袋が必要でランニングコストがかかる
  2. 水分の多い食材には使用できないため、用途が限定される
  3. 消耗部品の交換ができないため、本体が使い捨てとなる

ノズル式のメリット/デメリット

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「ノズル式」は袋にノズルを差し込んで空気を吸引する構造で、採用しているメーカーはかなり限られます。
専用袋を買う必要がなく、ツルツルの業務用ナイロンポリ袋を使うことができます。業務用袋は食品工場などでの使用がメインとなるため素材や大きさのバリエーションが豊富、また安価に購入できるためランニングコストを抑えられます。

本体の購入価格は溝式に比べて高くなりますが、消耗部品を交換できるため長期的に使うことができます。おもな消耗品は、ヒーター線(熱線)とテフロンテープです。

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真空パック機のヒーター線とテフロンテープ
ノズル式の操作には少しコツがいりますが、しっかり操作方法を覚えれば空気戻りもしにくく便利に使えます。溝式はシール幅(袋を密着させる部分)が糸のように細い機種が多く、「せっかく真空したのに、袋に空気が戻ってしまう」とご相談を受けることが多いのですが、ノズル式はシール幅が広いためしっかり脱気できます。

ノズル式のメリット

  1. 安価な業務用袋が使えるため、ランニングコストを抑えられる
  2. 水分の多い食品も脱気できる
  3. 消耗品の交換が可能で、長期間使用できる

ノズル式のデメリット

  1. 溝式に比べて本体価格が高いため、初期費用がかかる
  2. 操作方法にコツがいる

真空パック機の選び方とポイント

ここまで溝式、ノズル式の特徴や違いをご案内してきました。
どちらを選ぶにせよ、購入時にぜひチェックしてほしいポイントをまとめました。
購入後の使い勝手や満足度、また使用期間に関わってくるポイントなので、納得できる機種選びの参考にしていただければと思います。

真空パック機を選ぶ際のチェック項目

  1. 使える袋のタイプは?
  2. 水分の多い食材に対応可能か?
  3. シール幅はどのくらいあるか?
  4. 部品交換できるか?
  5. メーカーサポートは充実しているか?

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