ライター : macaroni 料理家 えも

料理研究家 / 調理師 / 製菓アドバイザー

お菓子作りで有塩バターは使える?

こんにちは。macaroni 料理家のえもです!この連載ではお菓子作りが大好きな私が、写真付きでていねいにお菓子の基本を解説しています。

お菓子のレシピでは無塩バターの指定が多いですよね。これって有塩バターで同じように作ることはできないのか、疑問に思ったことはありませんか?

そこで今回は、無塩バターと有塩バターそれぞれの特性をお伝えしながら2種類のパイ生地を作り、仕上がりにどのような違いが出るのかをご紹介します。

無塩バターと有塩バターそれぞれの特徴

無塩バター

製造過程で塩分を添加しない、食塩不使用のバターです。塩分が添加されていないので、ミルクの風味がダイレクトに感じられます。主にお菓子やパン作りで使われるバターです。

有塩バター

製造過程で塩分を1〜2%添加したバターです。塩分が添加されることで保存性が高まります。塩味がついているので料理の味付けに使われることが多いです。

有塩バターで作るとどうなるか?パイ生地で大検証

無塩バターと有塩バターの違いをお分かりいただけたでしょうか?それでは実際に、無塩バターと有塩バターでどのくらい差が出るのかを調べてみたいと思います!

基本レシピ(パイ皿20cm1台分)

  1. 薄力粉......120g
  2. 強力粉......80g
  3. 水......80cc〜
  4. 塩......ひとつまみ
  5. バター(無塩)......15g
  6. バター(無塩)......100g
  7. 打ち粉......適量
無塩バターと有塩バター2種類の生地を作り、焼いてみます。

詳細レシピはこちら▼

焼き上がりを比較

無塩バターも有塩バターも、どちらも大きな差はなく綺麗に膨らんでいます。また、断面も綺麗な層ができていました。

食感・風味を比較

無塩バターで作ったパイ生地はバターの風味を強く感じることができ、とてもバランスの良い仕上がりになりました。それに比べ、有塩バターで作ったパイ生地はひと口目はそんなに気にならなかったものの、食べ進めていくうちに塩味を強く感じ、重たくくどい仕上がりになりました。塩味が強いせいか、バターの風味もそこまで感じられません。
食感は大きな差はなく、どちらもパイ生地特有のサクサク感を楽しむことができました。

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