地域による牛乳価格の違い

日本と台湾を比べた場合

台湾は日本に比べて牛乳の価格が高いといわれています。台湾では2Lパックの牛乳が600~700円ほどするそう。1L換算にすると300~350円なので、日本の牛乳よりもかなり高いことがわかります。

大きな理由のひとつは、温暖な気候のため酪農業が盛んではない、ということ。乳牛は暑さに弱い生き物で、飼育に適した気温は4~24度とされています。台湾の気候のなかで乳牛を育てるのは、なかなか大変なようですね。

そのほか、資料が輸入品のためコストが上がる、土地が少なく酪農に向かない、という説もあるようです。

沖縄の牛乳は価格が高い傾向が

沖縄で販売されている牛乳は、ほかの地域に比べて高いといわれています。成分無調整牛乳がほかの地域で100円台で購入できる一方、沖縄県内では200円程度出さないと買えないのだとか。

理由には諸説ありますが、「沖縄県では十分に牛乳の生産をおこなうことができていない」という説が有力です。需要に対して十分に供給することができないので、結果として価格が高くなってしまう……ということですね。

【コラム】コロナと牛乳価格。余っているのになぜ安くならないの?

2020年にコロナウイルスが広まり、世界を大きく震撼させました。

その流れのなかで、一時期牛乳が余ってしまい大量廃棄せざるをえない状況になりましたが、なんとか回避に成功。胸をなで下ろすと同時に「余っているのになぜ安くならないのか」という疑問も生まれてきますよね。

その理由は、価格を下げると酪農家に大きな打撃を与えてしまいかねないから。以降で詳しく見ていきます。

牛乳は簡単には安くできない

もしも牛乳の値段を下げてしまうと、メーカーの経営が圧迫されて、結果として酪農家に「価格を安くしてほしい」とお願いすることになります。

もともと酪農業は飼料代・燃料代などでコストがかかるもの。それにくわえて取り引き価格までが引き下げられると、経営に大きな打撃を受ける可能性が大です。もしも経営が立ちゆかない酪農家が増えれば、逆に生産量が足らなくなってしまうことも。

このような事情があることから、簡単には価格を下げられないのです。

おいしい牛乳の選び方

味のタイプで選ぶ

牛乳とひと口にいっても、味わいのタイプはさまざま。濃厚さがウリのものもあれば、あっさりとした味わいがウリのものもあります。

基本的に乳脂肪分が高いものはコクが深く濃厚さがあり、逆に低いものはあっさりとしている傾向にあります。どれを購入するか迷ったときは、成分表をチェックしてみましょう。
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